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不要な投資リスクを取らないために

ファイナンシャルプランナーの吉岡奈美です。
今日は 皆さんが詐欺にあったり、不要な投資リスクを取らないために、ぜひ知っていただきたい”マネー寿命”についてお話します。

マネー寿命って?

マネー寿命という言葉は、まだ多くの方がご存じないかと思います。
まずは、日本FP協会ホームページの引用文のおさらいから。

FPとは、一人ひとりの将来の夢や目標に対して、お金の面で様々な悩みをサポートし、その解決策をアドバイスする専門家です。個々人や家族のライフプラン(人生設計)に基づく将来の収支の見通しを立て、最適な資産設計・資金計画を提案、アドバイスを行い、その実行をサポートします。そのため、FPはお金の面から家計の改善を図る「家計のホームドクター®」とも呼ばれています。

はい、ここに書いてある通りなのです。
お金の面から将来の夢や目標が叶うかどうか確認しようと思うなら、まず最初に収支の見通しを立ててみなければ何も始まりませんよね。

平たく言ってしまえば、
「このままの生活を続けて、老後の生活は大丈夫なの?」という
今、皆さんが強く関心を持たれているこの素朴なギモンの答えとなるもの。
それが ”マネー寿命” なのです。

”マネー寿命”を使った老後2000万円問題の分析

老後2000万円問題で取り上げられた家計のケースでみてみましょう。

こちらのご夫婦の現在のひと月当たりの収支は、
収入 約21万円-支出 約26万円=月々▲5万円の赤字 となります。
もし、こちらのご夫婦が1,000万円の貯蓄をお持ちだとすると、
1,000万円 ÷(5万円×12カ月)= 約17年分 の 余裕がある
ということになりますので、
マネー寿命=65歳+約17年=82歳 となります。

仮に人生100歳時代に備えて、定年後の赤字分を準備しようと思うなら
100歳-65歳=35年分 必要ということですよね?そうなると、
(5万円×12か月)×35年分=2,100万円
・・・!!
ここから、老後2000万円という言葉が生まれたのです。

でも、ちょっと待って下さい!
当たり前のことですが、お一人おひとり 月々の収支も違いますし、理想の生活スタイルも違いますよね?現役を退くタイミングだって人それぞれです。
みんながみんな 2000万円不足 するという訳ではないのです。

自分自身のマネー寿命を確認しよう
だからこそ、まず最初にご自身のマネー寿命の確認が必要なのです。
マネー寿命がわかれば退職するまでにいくら準備しておけば安心なのかを知ることができますし、いくら足りないのかということもちゃんと根拠のある数字で知ることができます。

どうか皆さん「定年退職までに2000万円貯蓄しなければいけない!」なんて、根拠のない不安に煽られて、よくわからない投資商品などに手を出す前に、まずはご自分のマネー寿命を確認してみてくださいね。

まとめ

老後2000万円問題に煽られて、詐欺にあったり、不要な投資リスクを取らないために、まず最初に自分のマネー寿命を確認しましょう!

”ライフブック”は一人ひとりの将来の夢や目標に対して、お金の面の悩みをサポートし、その解決策をアドバイスする日本で唯一のサービスです。

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