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PL20-21第19節 アーセナルvsニューカッスル 新時代の幕開け

メスト・エジルがノースロンドンからトルコへ旅立ち、ベンゲルが築いたアーセナルの一時代が終わりをつげたのだと感じました。

それにともなってサカ、スミス・ロウ、マルティネッリ、ティアニーらによる新時代の幕開けをアーセナルはむかえることができたのでしょう。

僕もしばらくアーセナルについて書くモチベーションがわかなかったのですが、今日の試合を観終わりようやく書く気になれました。
それはようやくオーバメヤンの本当の笑顔が見ることができたからです。

今日の試合のトーマス、ジャカの2ボランチがばっちりハマっており、チームとしての背骨がしっかりできた感じでした。
ここ最近のジャカのプレーは守備もしっかり固く、ボールスピードの速い正確な散らしのパスが素晴らしく、今日も安定のプレーをみせてくれました。
また、ティアニーが上がったところのポジショニングもスムーズにできていて戦術の肝はジャカであると思います。
去年のサポーターと揉めていた時のジャカは何だったのでしょうか?

そして、トーマスについては今日がアーセナルにきてからのベストパフォーマンスであったと思います。
彼が真ん中に鎮座してくれるとチームに落ち着きが生まれます。
僕が一番に驚いたポイントはディエル時の五分五分のボールを何故かトーマスがおさめてしまうことです。
そして、相手を一人剥がして確実に縦パスを入れる能力はチャンピオンズリーグレベルの選手だと感じました。
1点目のオーバメヤンへのフィードもトーマスからでした。
トーマスがいればまだまだリーグ上位への道は明るいと感じます。

何より忘れてはならないのが、「常時半袖のサイコパス」ことティアニーです。
彼がいるといないとではチームが変わってきます。
左サイドの絶え間ないアップダウンの動きを観ていると、僕はなんとも言えない感動とエネルギーを貰えます。
なんだか彼の熱量がチーム全体のエネルギーになっているのではないでしょうか。
ティアニーのあこがれの選手が中村俊輔ということですが、左利きが唯一の共通点でプレースタイルは真逆のような気がします。
中村俊輔は雪の中もとより真冬に半袖は絶対に着ません!

久々の右SBスタメンのセドリックも素晴らしい働きをみせてくれました。
3点目のゴール方向へのドリブルからのドンピシャクロスは秀逸でした。
全てのプレーで安定しており、どことなく職人肌のナチョ・モンレアルを彷彿とさせるものでした。

ベジェリンは時折りスーパーなプレーをみせるのですが、総合してみると不安定さを感じます。
いずれにせよ、この2人がポジション争いすることでチームにも良い方向に行くはずです。

スミス・ロウとサカのゴールデンコンビは今日もキレキレでした。
2点目のスミスロウの緩急をつけたドリブルからのサカのフィニッシュはもはや希望しかありません。

後半、スミス・ロウが右サイドを抜け出してグラウンダーのクロスをオーバメヤンに通そうとしたシーンがありました。
あれがデ・ブライネばりの高速グラウンダークロスでオーバに届いていたら、文句なくESR10としてエジルの後継者になれることでしょう。

心配なのはウィリアンです。
途中から出場したもののプレーは今ひとつ緩慢にみえました。
今日のFKでも決めていれば乗ってくるのかもしれませんが、彼は中盤やトップ下の選手じゃないような気がします。
チェルシー時代を鑑みても、やはりサイドで活きていくプレイヤーなのかと思います。

そうなると、スミスロウの位置にもう一人欲しいところです。
今冬の移籍市場でリヨンのアワール、もしくはドルトムントのブラントあたりの創造性が溢れるような中盤の補強を期待します。
エリクセンもプレーヤーとしては魅力的ですが、やはり気が進みません。

それにしてもあの1点目のセレブレーション、、、みんな輪になって何をしていたのでしょうか。
日本でいうところの三本締めみたいな感じで、
「オールド・アーセナル時代は終わり!」
みたいな禊ぎのような意味合いだったようにも感じられました。

最後に、エジルのトルコでの成功と幸せをお祈り申し上げます。

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