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コロナワクチンついに国内治験へ

コロナのワクチンが国内の
治験に入るとニュースが。

実は、昨日、株読みの会で
私が選んだ銘柄は、製薬ベンチャー

その時も、ついつい語ってしまったのですが
私は寿退社するまで、製薬メーカーで
CRAつまり臨床開発モニターとして
第3相の治験を担当していました。

薬が世の中に出てくるのに
10年から15年の年月がかかります。

例えば、土の中にこれは!と
思しき物質を見つけて、薬効に
結びつけていくのが創薬。

それを健康な人から試していくのが
第1相試験。さらに、薬効を確認していく
第2相。用量を検討したりしていく
第3相。そしてようやく、承認申請に
なるのです。

たくさんある案件の中で、第3相まで
進めるのは少ないのがわかりますよね。

どんなにいいな、と思っても
有害事象が出たりすれば中止となりますし
他社が先行しているようになれば
開発費をかけてこの後も治験を
進めるメリットがないと判断して中止
というような事態もあるわけです。

なので、第3相まできたら、これは
かなりいい線いっています。

が、私自身、担当した治験で
第3相のものしか担当していないのですが
それでも、途中で中止になったりします。

薬が世の中に出るのは
本当に厳しい戦いなのです。

新薬の開発費用は150億とかそれ以上とか。
そして10年はかかるとか。

株を買って、応援したい気持ちが
うずうずしてきます。

開発費用がべらぼうなのに、新薬が
承認されるまで売り上げはないので
財務上は赤字が続きます。

投資家はどの時点で、応援する!って
決めるのか、っていうことですね。

余談ですが、薬価がつくというのは
それだけ開発に年月がかかり
膨大なデータで「有意な差」を
示せたという証です。

医薬品と、そうでないもの
サプリや東洋医学などなどは、この
「有意な差」が検証されているか
どうか、も差になります。

スティーブ・ジョブズも東洋医学に
傾倒して、手術が遅れたことを
晩年に後悔しています。

医薬品を使うことは、悪いイメージが
あるようですが、世の中にあるもので
限りなく安全性が検証され、有効性が
確認されているもの、と安心して
いただきたいなぁと、治験に携わった者として
いつも思うのです。

と、話は逸れましたが
ワクチンや、コロナ治療薬が治験に入るということは
こういう背景があるということ。

創薬のドラマ

こんなところに、思いを馳せながら
初心者投資家の私は四季報を読んでみました。

応援したいなーーー創薬。



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