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「なかま」

こんにちは!現在NGO CBB様のもとでカンボジアにて教育支援インターンをしている、学生です!宜しくお願いします!

私がカンボジアに降り立って、早や1週間が経ちました。
CBBスクールでは、毎日違ったことが起きて、楽しいことも多いですが、戸惑い、時々後悔することもあります。

【カンボジア人特有の集団生活】
私が、1週間カンボジアの村で過ごし、また自分で見たことやインターン生の先輩から聞いた御話から分かったことなのですが、カンボジア人は少人数の集団の中で普段生活を共にしていることが多いということです。

というのも、自転車で市場に行く途中の売店では常に大人や子供が混ざって集まり、話をしています。また、CBBスクールに来てくれる生徒たちも、あまり1人で来る子はいなく、大体2~4人くらいの子たちが一緒に来ます。

今日、日本語の授業を教えた後、生徒たち(小学生何人かと、大人っぽい子が1人)がみんなでCBBスクールの校庭でバレーをしに行きました。
すると、もともとバレーをしていた制服姿の中学生らしき子たちが、「バレーをしたい」と言っていた子たちを仲間に入れず、そのまま自分たちだけでバレーを続けていました。
集団同士の対立をしていたようで、1人の大人っぽい子が先立って、中学生と話をしていました。すると、中学生たちはボールを持ったまま逃げ、なかなかボールを渡しませんでした。最後には、小学生の子がボールを取り、その子たちはバレーが出来るようになったのですが、結局、2つのグループが「一緒に」バレーをすることはありませんでした。

ここから分かることは、「カンボジア人は常に集団行動を好む」ということです。

【集団の中での「自分」】
また、集団に属している個人も個人で、グループの中の「自分」を他の子と比べてしまうことがあることも実感しました。

今日、4人の女の子に英語を教えていたのですが、来たときや帰るときは仲が良いのに、いざ勉強の時間になると空気が少しピリピリしているように思えました。

この現象は、上級生になればなるほど目に見えて感じられます。

今日教えた子の中に1人だけ、他の子よりもノートに書くのが遅い子がおり、私は気にしていなかったのですが、彼女自身が気にしている様子でした。

また、時間は違うのですが、住み込みスタッフのソパ君に日本語を教えている時(内容:平仮名カルタ)、同じく住み込みスタッフのソリ君が横に座って、一緒に勉強しようとしていました。

すると、もともと勉強していたソパ君よりも後できた、ソリ君の様が速くカルタを取れており、発音するのもソリ君の方が速く、ソパ君はソリ君が先に言うので、自分で発音できなくて、悔しそうで、どこか悲しそうな表情をしていました。

それからというもの、ソパ君はソリ君と一緒に勉強することを嫌がり、「彼と教師」で勉強をするようになりました。

この二つの出来事から分かったことは、「たとえ同じ集団に属していても、自分は自分だ」ということです。

集団の中で「自分」の存在を確立し、やはり勉強面では他の子と比べる癖があるということ、同じ集団に属しているからこそ感じるライバル意識、「他の子に負けたくない」という意識が強いのかと感じました。

【なかま -涙が出てきそうな程悔しい―】
今日、すごく悲しい、同時に悔しいことがありました。

以前の記事で、私たちがCBBスクールでカンボジア人の住み込みスタッフと共に生活をしていることをお伝えしました。
彼らは、小学校、中学校、高校などを何かしらの事情で退学してしまった子たちなのですが、今日、彼らと教室で日本語の勉強をしていると、14:00~の生徒が少し早くやってきて、一生懸命勉強している住み込みスタッフを見ながらクメール語で何かを言いました。
内容は把握できませんでしたが、その発言を聞いた住み込みスタッフのソリ君が、席を空けようとしました。私が「大丈夫、OK! OK!」と言っても、どうしてもというように席を空けようとしました。

正直、私はその時、彼の行動がなぜなのか分からず、ただ、彼の顔の表情に疑問を持っていました。

そして、夕食の時、インターンの先輩の御話をきき、やっとその答えが見つかりました。CBBスクールに来てくれる生徒の中で、住み込みスタッフの状況(退学などの事情について)知っていて、そのことをからかっている子がいるとのことでした。

住み込みスタッフの「なかま」がからかわれて傷ついていることを、その時に分けってあげられなかった私が、何も言えなかった私がとても悔しいです。

今日、住み込みのスタッフのダエン君に日本語でインターン生と住み込みのスタッフの全員の名前をホワイトボードに書いてもらい、その横に「『なかま』と書いて」と伝え、意味を教え、理解して書いてくれたことを思い出し、本当に涙が出そうでした。

「なかま」として、誰も傷つかない環境を作り、住み込みスタッフの子たちが、1つ1つ自分の目標を達成していき、無事に復学できることを願って、常に行動していきます!

今月のみんなの目標と、住み込みスタッフのソリ君です。

ありがとうございました。

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