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ゆる不妊治療52 入院

終わりが分からないと不安で仕方なかったけど、退院日が決まると急に入院生活が恋しくなる。わがままなものだ。

同室の人は難聴らしく、看護師さんや先生と、繰り返し書いて消せるボードで筆談の会話をしている。
耳が遠いせいか生活音の遠慮がない。大きい声で唸るし、食後はテレビ電話をして笑ってる。動く時もガタガタ、ドシン。イビキもオナラも大きめ。
最初は他人の音にストレスを感じたけど、こちらも音を出さないようにと神経質にならなくても良かったし(それでも静かに動いていたけど)、途中からはほとんどイヤホンをして生活していたから気にならなかった。なんなら顔も知らないのに愛着湧いてきて、どんな人なのか顔を見てみたいとすら思っていた。
先生、看護師さん、お掃除さん、お手伝いさん(?)みんな本当に優しい。
嫌な顔ひとつせず、朝から夜中まで献身的に面倒をみてくれた。本当に好き。こんなの異性だったら絶対好きになってるよなぁ。

昼食は白米、青椒肉絲、酢の物、豆、バナナ。まだご飯は6割残し。
お腹の苦しさはかなり治まっている。だけど食べ過ぎるとシクシク痛くなるから怖くて残してしまう。水分は取って、ご飯は食べれるだけにしよう。

夕飯は白米、おすまし、魚のマリネ、煮物、キウイ。これも6割残し。
そういえば明日の午前中に退院ってことは、数日前に提出した選択食は食べられずじまいなんだな。退院が決まると、もうなんでも恋しい。

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