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夢限航界ファルファニアⅡ ① ストーリーと登場人物ーー架空アニソン祭2024参加作品ーー


※注意!!

本作品に登場するキャラクターは、
一部を「夢限航界ファルファニア」と共有しています。
ユノ、フェリ、オーガス、エアについては、
以下の「夢限航界ファルファニア ① ストーリーと登場人物」
ご覧ください。

⛴:STORY

望んだ場所に行く夢の船、ファルファニア。
航界中の激しい戦闘で損傷したファルファニアは、
世海界運によって全機能の停止を命じられた。

一方で多くの業務を担っていたファルファニアの停止は、
世海界運に多くの支障を与えていた。
人手不足に悩んだ上層部は、ファルファニアの代わりとなる新たな船を。
そして新たな船長を用意することを決定する。

船長候補として選ばれたのは3人。
優しく真面目だが、引っ込み思案なリノ。
冷静で優れた技術をもつが、無愛想なイア。
穏やかで社交的だが、のんびり屋なマリエ。
3人は新型船「ファルファニアⅡ」に乗り込み、
船長になるための試験を受けることに。

合格する為には点在するチェックポイントの島を巡り、
世海の果てにある島「アラハカ」に到着しなければならない。
彼女達は力を合わせ、試験を突破することが出来るのか…?

これは、まだ見ぬあなたに出会うための旅路。

⛴:登場人物

ファルファニアⅡ

世海を航行するファルファニアⅡ

乗客を「望んだ場所に連れて行く」 役目をもった、「世海」を旅する客船。
ファルファニアの後継機として。
そして多くの新機能を搭載した実験機であり、
いわゆる「客船」からは遠く離れた、独特の形状をしている。

海中から襲撃するシオサイを避ける為に、
船体そのものを常時浮遊させる、独自のシステムを組み込んでいる。
通常は海面に船体を付け、世海からエネルギーを吸収しているが、
状況に応じて文字通り「飛行」することも可能。

ファルファニアが激しい戦闘によって大破したことを受け、
名目上は客船ながら、潤沢な装備を搭載している。
一方で客船としての機能も落としておらず、
食堂や医務室、多数の客室などの設備は一級品。

ファルファニアと同じく「音」の力を主要エネルギーにしている。
ただし多数の新機能を搭載した弊害で、エネルギー消費量が増加。
船長に対する負荷も増えたことで、当初はまともに機能しなかった。

試行錯誤の上、世海界運は今回の試験で
「船長3人を乗船させ、個人の負荷を軽減させる」実験を行うことを決定。
それでも最大限の力を発揮できるのは、1分30秒が限界と予想されている。

リノによると本船には意思があるらしく、
その性格は「気の強い女の子」らしいが、
それが本当かどうかは誰も知らない。

リノ

ファルファニアⅡの船長候補の少女。年齢は不詳。一人称は「わたし」。
身長は160cm程度。
食べ物の好き嫌いは少ないが、果物や生野菜が特に好み。

生真面目で船長としての責任感は誰よりも強いが、
気が弱く積極的な行動に出られない節がある。
自分の意思はしっかり持っているものの、
基本的に周囲を優先し、意見を押し殺す癖がある。
世海界運上層部からは「決断力、判断力に欠ける」と言われおり、
自分が船長候補になるとは思ってもいなかった。

一方で「周囲を優先する」性格は、
「周りをよく見ている」という長所でもある。
対立しがちなイアとマリエを仲裁したり、
島の人々が抱えている問題にいち早く気付いたりと、
彼女にしか出来ない特技もある。
また、気難しいファルファニアⅡを安定して制御出来るのは、
彼女が常に船の状態を把握しているからである。

船長としての力量はユノより未熟だが、
問題を抱え込みがちだったユノと比べ、
「困った時は周りに頼る」ことが自然にできる。
言葉遣いも丁寧で、誰に対しても基本的には敬語。
感情が高ぶった時も語気を荒げこそするが、丁寧な対応は忘れない。

フェリとは気が合うようで、
休憩時間は食堂で一緒に料理することも。
ただし彼女の刹那的な面は不安視しており、
戦闘後には率先して彼女の元に向かうことが多い。

筋金入りの研究者気質で、
世海の生態系や立ち寄った島の文化など、
気になったことは何でも調べたがるタイプ。
自室には分厚い本や、調査ノートが大量に並んでいる。

イア

ファルファニアⅡの船長候補の少女。年齢は不詳。一人称は「私」。
身長は170cm程度。
魚介類や甘いものが好きだが、人前ではあまり食べる姿を見せない。

冷静かつ規則に忠実な性格で、常に張り詰めたオーラを放っている。
そのため初対面の相手からは怖がられることが多いが、実際は優しい少女。

世海界運上層部からは、最も優秀な船長候補として見られている。
私情に流されずに職務をこなし、戦闘にも長けているので、
船長としての素質は3人の中でも一番高い。

一方で性格は不器用で、「優しくする」「思いやる」言動を取るのが苦手。
どんな相手にも現実を淡々と突き付けてしまうので、
到着した島に住んでいる住人とトラブルを起こすことも多い。
良くも悪くも生真面目なので、
事が済んだ後は自分の非を認め、謝罪することも多い。

オーガスとは規律に厳しいもの同士、通じるところが多い。
どこか父親のように感じている節があり、
彼の前では稀に弱音を吐くことも。

かつて船長試験を一度受けており、
巨大なシオサイに襲われたことで失敗している。
その為「アラハカ」への航路については多少の知識があり、
初めて試験に挑戦する2人へ助言することもある。

マリエ

ファルファニアⅡの船長候補の少女。年齢は不詳。一人称は「ぼく」。
身長は165cm程度。
肉や炭水化物が大好きでよく食べているが、何故か太らない。

おっとりとした抱擁感ある人物で、常に細目で微笑を浮かべている。
空気が和む不思議な雰囲気を放っているが、本人は全く自覚がないらしい。

極めてマイペースで落ち着いた性格。
多少の事では動じず、例えシオサイが現れた時でも平静を保っている。
何をされても滅多に怒らないが、単に甘い訳でもない。
問題点を柔らかに。かつ的確に指摘することが出来るので、
乗客や島の住民への対応は、3人の中で一番得意。

常に細目の彼女だが、
その右目には不思議な紋様が刻まれている。
かつてシオサイに襲撃された時に付いたようで、
見開くと常人を凌駕するパワーを発揮できる。
しかし発動中は本人への負担が凄まじく、
更に「世界がいつもと違って見えるから嫌」とのこと。

大雑把なエアとは馬が合うらしく、よく医務室で一緒に話している。
エアは彼女を気怠げにあしらいながらも、
右目の容体が悪化しないように、定期的に診断しているらしい。

シルバーさん

船長候補3人を手助けする為に、世海界運から支給された小鳥。
頭蓋骨を被った奇妙な鳥で、リノの肩によく止まっている。
航界中の船を上空から見守り、
シオサイの接近や島の様子を確認するのが仕事。
三人からはペットのように扱われており、普段はリノが世話をしている。

人語を理解し、流暢に喋ることもできる。
3人には「君たちよりベテランだから『さん』を付けるように」
と言っているが、「シルバーさん」と呼ぶのはリノだけ。
イアは「シルバー」。マリエは「鳥くん」。
フェリ、オーガス、エアに至っては「鳥」と、ぞんざいに呼ばれている。

世海についての知識は豊富で、3人を的確にサポートする。
情報提供以外にも、小さな体を活かして狭い場所に潜入したり、
飛び回ってシオサイの注意を惹きつけたりと活躍。
但し力は弱く、一人ではスプーンすら持ち上げられない。

生物に詳しいリノでも同種の鳥は知らず、
その存在には何かと謎が多い。
本人も自分のことはあまり語ろうとしないので、
喋れる理由や過去については全く分かっていない。

但し初代ファルファニアやユノの話題になると、妙に感情的になる一面も。


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