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夢限航界ファルファニアⅡ ② 世界観についてーー架空アニソン祭2024参加作品ーー

※第1期『夢限航界ファルファニア』の世界観はこちら


⛴:用 語

世海 (せかい)

ファルファニアが航行する空間。
広大な海を中心に、 多種多様な環境が存在している。
各地に点在する島には独自の自然や文化が存在し、
ファルファニアⅡら世海界運の船は各地に寄港し、
物資の補給や観光、時にはシオサイの対策をしながら進んでいく。

世海界運(せかいかいうん)

ファルファニアⅡを所有する組織。
世海を航行する船を管理し、シオサイへの対応も引き受ける。
リノ達がする「本部への連絡」は、ここへの定期連絡のこと。
船の使用には船員、乗客共に厳正なルールがあり、
違反した場合は罰則が。最悪の場合は船から降ろされ、
「存在そのものを抹消される」と言われている。
(但し今回は試験なので、いくつか免除されるルールもあるらしい)

強引な指示や厳しい対応が多いが、
決してリノ達と敵対している訳ではない。
(むしろ試験を円滑に進める為に全力を尽くしている)
しかし組織的には、最も重要なのは「ファルファニアⅡ」であり、
船長たちは二の次、という優先順位になっている。

航界(こうかい)

世海界運が所有する船を用いた移動のことを称する。
「航海」では無い理由は公にはなっていないが、
一般的には「海のみならず、様々な世界を旅するから」と言われている。

シオサイ

「海=潮」を「騒がせる者」の名を冠する、
「世海」に生息する奇妙な生物の総称。
ほぼ全ての種が機械のような姿をしているが、
世海界運の調査では、血肉を有する生物であることが確認されている。

普段は海中に生息しているが、
ときおり捕食の為に海面に浮上。近くにいた人間を襲撃することがある。
小型であれば人力でも対処できるものの、
数が集まったり、大型の個体だったりすると、
基本的に一般人では太刀打ちできない。

その為ファルファニアⅡを含めた世海界運の船や船員は、
数少ない対抗手段として重宝されている。

前作から時間が経過して学習したのか、
本作ではより強力なシオサイが多く出現する。

アラハカ

本作における目的地。世海の果てにあると言われる島。
そして世海界運の全ての船にとって、終着地点となる島。

この島について口外することは禁じられており、
船長同士で話すことも禁じられている。
「光に満ちた島」「今日の先にある島」「夢限の果て」などの
異名があるが、詳細は全く明らかになっていない。

唯一、ユノは「僕」に対して「あまり楽しい場所じゃない」と語っている。

船長試験

世海界運が所有する船の船長になる為の試験。
定められたチェックポイントの島を通過した上で
アラハカに辿り着けば合格、というもの。
世海界運本部からはかなりの距離があり、途中にも多数の難所が存在する。

特にあえてシオサイが多発する海域を通過させる傾向があり、
最悪の場合は船が沈没。命の危機に陥ることも少なくない。
但し安全面は考慮されており、有事の際は世海界運本部から
即座に救助艇が出動。船長候補及び船を保護する。

但し事態が深刻な場合は、船長候補よりも船を優先して救助するらしい。

⛴:シオサイ図鑑

003 Baspis

サカバンバスピス(Sacabambaspis)の名を冠するシオサイ。
強固な装甲に覆われた身体を持ち、
小柄ながら並大抵の攻撃を受け付けない防御力を誇る。

小規模な群れを作る点はBatoideaと似るが、
本種は比較的大人しく、平常時は脅威ではない。
しかし夜間になると途端に凶暴化し、
体前面にある目から光線を発射して襲ってくるため、
十分な警戒が必要である。

出現時には重厚な弦楽器の音色が響くが、
音量は然程大きくないため、接近に気づきにくい。
故に夜間航行中の船舶が襲撃される事態が後を絶たない。

004 Enter

世界最大のタコ、ミズダコ(Enteroctopus)の名を冠するシオサイ。
他のシオサイとは比較にならないほどの巨体を誇り、
強靭な八本の足で人間はおろか船舶ごと拘束。
そのまま捕食してしまう、脅威的な力を持つ。

小型のシオサイ、Batoideaを統率するEnter。

本種の特筆すべき点は、頭部に存在する球状の発光体を用いて
周囲のシオサイを統率するような行動を見せることである。
これは素早い小型のシオサイを利用することで、
本種の巨体ゆえの鈍重な動きをカバーする為だと考えられている。

またこの行動は、小型のシオサイにとっても
強大なEnterに従うことで安定して獲物を捕らえられるという
相利共生の関係があると考えられている。

出現時には人間の声に似た低音が響き、遠く離れた場所でも聞こえる。
しかし本種は、狙った船の近くまで潜航して移動。
襲撃時のみ音を発するため、接近には直前まで気付かないことが多い。

多くの船を沈めてきたことから、
本種の発する音は「死神の歌」とも呼ばれ、船乗りから恐れられている。

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