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これから鍼灸院など個人院を開業するあなたへ㉛患者さんに食事アドバイスはしない訳

開業して、患者さんが来られるようになると、出来る限りのことをしてあげたいと思うでしょう。
私も、そうです。出来る限りの施術をしたい。患者さんが知らない事は教えてあげたい。

開業当初はそう思って、砂糖の怖さや、添加物を避けた方がいいとか。
牛乳を体によいと思っている人には、今の牛乳は、抗生物質だらけだよとか。
まあ、自分が正しいと思う事を言っていました。
患者さんからしたら、鍼灸師がいうんだから、反論はせず、聞いてくれます。でも、どれだけ、響いたかは、疑問です。

いつくらいからか、なんか、反応がいまいちだと思い始め、こちらからは、言わなくなりました。今まで、私は、マクロビとか、炭水化物を抜くとか、プチ断食とか、かじる程度試しましたが、どれも、これだ!というのに、巡り合えなかったのもあります。東洋医学には、五行という概念があります。それを元に、五味というものがあり、その人に必要な食べ物は、それぞれで、また、その時々でも変わるのです。人によって、時期によって、食べるべきものは違うのです。ですから、正解を見つけるのは、至難の業でしょう。

1年半前に、肉、魚をほぼ、自分からは取らなくなった生活を始めた時も、ほとんど人には言いませんでした。ごく仲のいい友達くらいに伝えると、その友達は、尊重してくれました。しかし、一般的に栄養面で考えると、不足するのは、明らかですから、おすすめできるものではありません。

それ以来、人に食事を勧める事はしませんでした。聞かれたら、こういう考えもありますよ、ご自身で調べてみて、ご自身で試してみてくださいね。
とお伝えしています。

鍼灸院のスタイルは、さまざまで、私のようなタイプもあれば、強くご自身の意見を主張される先生もいます。どちらがいいとかではなく、私はこの方法に落ち着きました。

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