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北海道物産展でこれ買ったよ

仕事帰りに駅前の百貨店で開催中の北海道物産展に行きました。
カニやイクラなどの海産物、チーズや牛乳などの乳製品。北海道らしい商品に目移りする中、はじめましてのお菓子に出会いました。

オランダせんべい・・・
北海道なのにオランダ。根室なのにオランダ。せんべいなのに「もっちり食感」。数々のツッコミどころにその場を離れられなくなり、一袋購入してきました。
謎はあとで解くとして。まずは実食!

せんべいやのに、グニグニしている・・・
一口かじってみたところ、グニグニして噛み切れない…前歯をもってかれそうな強敵です。
グニグニ対決に敗れた私は、ちぎって少しずつ口に運びました。
ほのかな甘みと小麦粉の風味。やさしい・・・おばあちゃんのようなやさしい味です。ほのかな甘さはハチミツかしら、と思って原材料を確認すると「小麦粉、砂糖、黒砂糖、植物油脂、食塩、膨張剤」。やさしい甘さは黒砂糖でした。

私が購入したのは、札幌にある「株式会社はしや」さんのオランダせんべいでしたが、もともとは

昭和40年頃から、根室の「端谷菓子店」さんで製造販売されていたお菓子です。
(札幌の「株式会社はしや」さんは息子さんが経営されているお店のようです)
さて「オランダ」の謎ですが、Wikipediaによると

江戸時代初期にオランダ商館が置かれていた長崎県平戸市に、同名の「オランダ煎餅」(「煎餅」は漢字表記)、「おらんだ焼き」という菓子があり、これが名前の由来ではないかとされている。平戸では、模様の由来をオランダ人の靴跡をデザインしているから、と言い伝えられている。また、平戸のものは大判(おらんだ焼)、小判(オランダ煎餅)と大小二つのタイプが存在し、根室の「オランダせんべい」に比べ厚く固めに焼かれている。いつ頃から根室で販売されていたのかは定かな資料がなく不明だが、平戸から日本海北上ルートの富山・函館・根室と同じものが伝わっており、明治時代の記述には函館でも売られていた記録がある。最盛期にはたくさんの製造元があったが、次々と撤退し、最盛期から残っているのは「端谷菓子店」のみである。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%80%E3%81%9B%E3%82%93%E3%81%B9%E3%81%84_(%E7%B2%89%E8%8F%93)

とのこと。
北前船が長崎から北海道へ「オランダせんべい」を運んだんですね。
「端谷菓子店」さんで、もともとパリパリした食感だった「オランダせんべい」。お客さんの要望により、今のもっちり食感に変わっていったそうです。ほんと、不思議な食感です。
「株式会社はしや」さんのWebサイトではアレンジレシピとして、温めてバターやアイスクリームをのせて食べる方法が紹介されています。ワッフルみたいでおいしそうです~

根室で「オランダせんべい」を作り続けているのは「端谷菓子店」さんだけ。いつまでもこのやさしい味を生み出し続けてもらいたいです。

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