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【うきうきミュージアム】宮沢賢治記念館に行って、改めて宮沢賢治さんを尊敬したいと思った話

先日から、紫波町の取り組みのお話だけ書いておりましたが
岩手の博物館のことについても書いてみたいと思います!
今回は花巻市にある宮沢賢治記念館と童話村に行ってみました🚗

わたしが博物館めぐりを始めた理由などはまた別の記事で📖

宮沢賢治の分野を横断した能力がすごすぎる!

宮沢賢治さんと言えば、
小学校の教科書にも出てきた『注文の多い料理店』や『銀河鉄道の夜』などの童話がまずイメージされると思いますが…

童話村の世界

宮沢賢治記念館では、5つの分野で成し遂げた偉業についてそれぞれ展示していました。

5分野というのは、
科学芸術宇宙宗教
です。

芸術の部分にフォーカスされることが多い宮沢賢治ですが、
その短い生涯の中でこれほど満ち足りた時間を過ごしていたとは…!

岩手を愛した一人の人物

宮沢賢治の世界観はうまく言葉で表現することは難しいけれど
わたしが記念館を訪れて感じたことは、
「宮沢賢治は岩手を愛した一人の人物である」ということ。

その心を表した言葉が「イーハトーブ」であり、
岩手県をドリームランドとして、宇宙という空間と照らし合わせていたそうです。

自らの地元をドリームランドと言えるほどの地元愛!!
(簡単な解釈ですみません)

宮沢賢治が想像した宇宙(宮沢賢治童話村の展示より)

科学分野にも理解が深い人であることから、
宮沢賢治は科学技術コミュニケーターとして芸術作品をつくったのでは!?
という私の感想です。

現代人の私からすると、パワーポイントを使わずとも
科学を文章で表現できる宮沢賢治さんおそるべしです!!

童話村は広いので動きやすい服装でね

宮沢賢治は普及員だった!?

やっぱり”農”の分野の展示は壁に穴が開くほど、がん見しました👀(笑)

貧しい農民をサポートする手段として、
水稲の肥料設計を行っていた宮沢賢治。

のちにこの生産現場に全身全霊を尽くす姿勢から、
過度に働きすぎてしまい病にかかってしまいます。

「やっぱり科学が好きだったから肥料設計をしたのね~」
という流れだけではないのが、やはり偉人。

彼は科学の側面を活かしながら、現場に駆け出していくわけですが
自分が肥料設計した農地のことが気になってしまい
夜中まで畑を巡回していたそうです。
頭でっかちではなく、結局は”心”の人なのだと。人に寄り添う心。
単なる研究に進む人生ではなく現場主義。

機械的な作業ではなく、温かみのあるサポートを行っていたのだと思います。(想像ですが)

肥料について突き詰めた結果、
石灰の投入が生産性向上に寄与すると考え、砕石工場でも働くことに。

こちらについては別のミュージアムがあるそうなので
次回はこちらに行ってみたい!


農の分野の展示(宮沢賢治記念館より)

有名な観光地はあまり好んで訪れないのですが、
こちらの施設はとってもよかったです。

山の上のゆっくりとした時間。
そして頭で学びつつ心に入ってくる、そんな博物館でした。

山猫軒リアルバージョン(宮沢賢治記念館の敷地)