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100円ライターでも何でもして生きていく


「家で働くようになって何が変わったか、語ってほしい」


そんなご要望を受けて、ちょっとエモみを増してポエってみました。いや、ライターとして働きながらそんな表現をするのはよくないですね。自分語りを少ししてみようと思います。


私は影響力もマーケティング力もないままやってきました。なぜそんなことが可能だったのか。それは自分自身の怠惰さと社会的な絶望が背景にあります。私は自堕落な生活がたたって失業し、次に正社員の仕事を探したときはもう見つかりませんでした。


そして生活のため派遣社員となり、今度はワーク・ライフ・バランスを重視しながらささやかな家庭を築きたいと夢見ていたのに、統合失調症になってしまいました。そして解雇へ。日本社会と身分の格差が私の精神を引き裂き、狂気へと追いやり、差別と貧困は何重にも私を苦しめたのです。


私は社会と自分自身に絶望していたけれども、ひとつだけ希望がありました。それが、自分を律してインターネットで市場から仕事を受け、それで日がな暮らしていくこと。たったひとつの希望を失わないために、私は日が登る前から起床し、身を粉にして働く必要があったのです。


もっと頭を使ったスマートなやり方はあったかもしれません。しかし私は他に生きるすべを持たず、この過酷な世界から逃れるためには、100円ライターをしてでも生きていく他になかったのです。


役立つ投稿も、人を動かすドラマティックな生き方も、ストーリーテリングもできません。しかし私になにか提供できるものがあるとすれば、私は市場と向き合いながら徹底して自己を研鑽してきたということです。それが何人かを惹きつけ、ブログをむさぼるように全部読ませ、自分もやろうと震い立たせる、そんな価値を生んだのだと思っています。

ご依頼等ございましたら、ここに少額を投げていただきメッセージを書いていただけると折り返します。