写真

#120 君の笑顔


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キュキュっ!
靴が体育館の床を鳴らす。

「はい!」
君は右手を上げて走り込み、パスを受ける。

両腕を上げ、迫ってくる対戦相手。

そこはスリーポイントゾーン。
最後のチャンス。時間はない。

少し強引に。
高く高く、君は飛ぶ。

その瞬間。

まるで時間が止まったかのように、静まり返る体育館。

想いを込めてボールを放つ。

世界がスローモーションに変わる。
ボールが弧を描き、ゴールに吸い込まれていく。

スパァッ…!

気持ちの良い音が響き、同時に試合終了のホイッスル。

消えた音が蘇り、体育館が歓声で響き渡る。

右腕を天に突き上げ、そのまま床に倒れこむ君。

やり切った爽快感と、勝利の快感。

仰向けに倒れこんだ君に駆け寄り抱きつくチームメイト。
もみくちゃだ。

最後の夏。
最後の大会。

忘れないよ。
「君の笑顔」


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実はこの写真、「空を仰向けに飛んでふわりと落ちていく」をイメージして撮影していました。
さて、なんてタイトルにしましょうかねぇ?と見直していたら、
unimamさんの娘さん、ドカ弁ちゃんのイメージがぶわーっと湧き上がりまして
(お会いしたことは一度もありませんので勝手なイメージです。すみません)

ですが、ジャンプしてスリーポイントシュートを打った後、後ろ向きに着地して行く、というシーンをタイトルにする言葉が見つからず…(涙)

ひっじょーーーーー!にっ!
恥ずかしいのですが、こんな拙い文章を添えさせて頂きました。

黒歴史に仲間入りしそうな文章です。
なんとか、このイメージが伝われば嬉しいのですが…
どうか皆さんの脳内で色々補填してくだされば幸いです。

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