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野草食日記

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身近な野草をどんな風にして食べているかの記録。 地域で採れた食材を使った保存食作りなども載せています。
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記事一覧

野草食日記 361 塩鮭のソテー・マメグンバイナズナソース

いつも冷凍庫に必ずストックしている食材はありますか? 我が家では豚の細切れ肉や鶏手羽元と共に、塩鮭がレギュラーメンバーです。 逗子の駅前に魚佐次というお魚屋さんがあり、夫が仕事で行った時に何回か分をまとめて買ってきてもらいます。 魚って肉と違ってグラムで計れないですよね。 大きくても小さくても一枚いくらで売っている。 だから、魚屋のおじいちゃんとの駆け引きやら色々とあるみたいで、大きいのをいかにゲットするか、そんな話を聞くのも楽しいんです。 先日の夕ご飯には夫の戦利品とも

野草食日記 360 アオキの蕾とポテトの味噌マヨネーズ和え

先月投稿した「アオキの蕾の麺つゆ漬け」は、酒のアテに一口づつつまむような食べ方が似合っていて、一度に沢山消費できません。 しまいには、食べきれず腐らせてしまいました。 もう少しおかずとしてモリモリ食べることはできないかしら?! ・・・と、思いついたのがジャガイモとマヨネーズで和えるレシピです。 アオキの蕾はそのままだと旨みのないアスパラガスの食感。 下味なしでマヨネーズ和えにしてしまうと、ジャガイモと馴染まず浮いてしまいそうです。そこでまずは薄めた白だしに1日ほど浸しまし

野草食日記 359 野草天ぷら食べ比べ

今まで試したことのない野草の味見も兼ねて、お昼ご飯に天ぷらを作りました。 忘れないうちに記録。 上から時計回りで、ニワトコ、ヤエムグラ、カラスノエンドウ、花付きショカッサイ (オオアラセイトウ)、クコ。 ショカッサイ以外は、全て葉です。 ニワトコ  畑のニワトコのひこばえ処理も兼ねて収穫。旨みと香りが安定の山菜味です。 ヤエムグラ ベタベタ付く手触りから今まで敬遠していたヤエムグラにチャレンジしました。 揚げるとくっつく感じはなくなります。全く癖がなく普通に美味しいけど

野草食日記 358 アオキの蕾の麺つゆ漬け

北鎌倉に越してくる前は、鎌倉駅から徒歩圏内に住んでいました。 その頃、佐助周辺が近場のお散歩コースで、特に目的もなく花や葉っぱ、山の景色を楽しみながらぶらぶら歩いていたものでした。 銭洗弁天に抜けるトンネル近くの住宅地を散歩していたある日のこと。 確か現在 鎌倉歴史文化交流館 が建っている場所のちょうど前あたりにぷっくりとしたアオキの蕾がいくつもいくつも、淡緑色の頭を出し始めていました。 歴史文化交流館は当時まだリノベーション工事も始まっていない頃で、敷地は白い仮囲いに囲

北鎌倉野草部 71 野草料理会 2月

この冬初の雪予報が出たちょうどその日。 野草料理会を開催しました。 帰りの足に影響が出ないように、始まりの時間を早め、時間を短縮しての会となりました。 12月に引き続き、メニューは山形から取り寄せたスベリヒユを使った乾物料理と、畑の野草でチヂミを。 以前にもご参加くださったHさんが、野草はちょっと食べただけで凄いエネルギーを感じるとのご感想を下さいました。 今日のチヂミはボウル一杯分の野草を使っているから、エネルギー満タンになってしまったかも?? 帰る頃にちょうどみぞれが

菜園料理の記録 18 普段の延長線上にあるお正月

2024年が明けました。 新年明けましておめでとうございます。 我が家の今年のお正月は、家族が元旦から仕事ということもあり、おせち料理的なものは殆ど用意しませんでした。何故か夫も私も、普段の延長線上にお正月があるのがいいね、という心境なのです。 今、手元にあるものを見つめ、自分達で消費できる程よい分量の料理を作るのが気持ち良くて。 30〜40代の頃は、おせち料理はデパートで11月頃にお重を注文、年末になると車に乗って三浦まで刺身を買いに行ったり(夫の役目)、家族の集まりの

北鎌倉野草部 69 年末野草料理会

10月に屋外で行った野草料理会の投稿をご覧になったリピーターさんから、同じ内容の会をリクエストいただき、自宅で野草料理の会を開催しました。 年末で何かと慌ただしい中、4名の方にお集まりいただきました。 今年になって、なな艸の会で同じ日に集まるみなさんは、不思議と方向性が似ています。 この日も会ってすぐに話が盛り上がり、和気藹々。 観察会の時は、野草の種類や性質についてお伝えすることをメインとしていますので、もう少しお勉強チックになりますが、こと野草料理会の時はその場の流れ

野草食日記 357 サネカズラ酒

先日、ご近所さんの庭に植っているサネカズラの実を採りに行きました。 7月の野草の会ではこの同じ庭で、まだ茎と葉だけのサネカズラを眺めつつ、サネカズラがチョウセンゴミシの代用になるという話をし、会の終わりにはチョウセンゴミシと梅シロップで作った夏バテドリンクをみんなで味わったのでした。 「来年はサネカズラで夏バテドリンクを作りたい」と言っていた私の話をご近所さんは覚えていてくれて、実がなっているよと教えてくれたのです。 赤い実をひとつ口に入れて味わってみました。 ほんのりと

野草食日記 356 クコの葉入り麻婆豆腐

晩春から夏にかけて、うどんこ病などにヤラレてしまうクコの葉が、秋になり新しい葉を出し、ほんの僅かですが収穫もできています。 私がなぜクコを育てる気になったかというと、強壮作用があると知ったからです。身体を強くしたいのです。 でも悲しいかな、いつも病気や虫の餌食になってしまうから沢山食べられなくって、体質改善までは到底いかないんですよね。 先日少しばかり採れたクコの葉を、麻婆豆腐(正確には豆腐と豚ひき肉の甜麺醤炒め煮)の仕上げに万能ネギと一緒に混ぜこみました。 気は心という

野草食日記 355 タンポポの葉とベーコンの炒め物

この日はタンポポの葉がまとまった量摘めたので、ベーコンと炒めて朝ごはんに。 信州ハムの吊るし燻りベーコンという塊のベーコンが余計な添加物が入っていないし、とっても美味しいので気に入っています。 ネットだと税込で700円近くしていますが、近くのスーパーでは500円くらいです。同じメーカーの薄切りタイプよりもお得感があって買う時はいつもこっちばかり。 厚切りにして食べると幸せ気分です。

北鎌倉野草部 64 焚き火野草料理会

野草観察会のリピーターさんの中でも特にコアなメンバーさん向けに、屋外で料理会を行いました。 そもそもの発端は、夏の定番野草「スベリヒユ」についてLineグループで盛り上がっていたので、山形から取り寄せた乾燥スベリヒユが手元にありますよと話したことがきっかけでした。 じゃあ、料理会をしましょうということで、日程も場所もとんとん拍子で話が決まり・・・。 当日は生憎の雨ではありましたが、野草や健康への関心が強い参加メンバーの皆さんと一緒に、とても熱い1日となりました。 年代はオー

野草食日記 352 葛の花ゼリー

畑の端の方に葛が生息しています。 4年くらい観察していましたが、花が咲いたのは3年くらい前に一度っきり。 葛の花って、ファンタグレープみたいな香りで、咲いたらシロップにしようとずっと思っていました。 今年はなんだか葛の生育が旺盛過ぎること、まるで龍の如し。 ちょっと油断してると、あちこちの茂みにぶっとい蔓先が潜り込み、地面についたところから根っこを出しています。 危ない危ない。 ところで葛の根っこは地中でどのようになっているかご存知ですか? 吉野本葛の天極堂さんのホームペ

野草食日記 351 クサギの味噌汁

3ヶ月も前に撮影して投稿しないままになっていた写真を発見したので、今更ながらの更新です。 少し変わった香りのするクサギを、九州地方では味噌汁に入れると聞いたので、試してみることにしました。 ご当地では味噌汁の具はクサギが一番好きという人も結構いるんだそう。 本当かな?! 葉の香りが汁全体に広がって、妙な味にはならないのかしら?? 家族に食べてもらえないと困るから、お昼ご飯の時に試作することにしました。 参考にしたのはこちら。 このレシピ、生の葉を塩で揉んでアク出ししたのを

野草食日記 350 ひょう干しと切り干し大根の煮物

山形から取り寄せた乾燥スベリヒユ(ひょう干し)。 切り干し大根の煮物をするタイミングで、水戻しして一緒に煮てみました。 ひょうと人参、ごぼう、油揚げ、こんにゃくで煮た時も美味しかったけれど、切り干し大根が一緒だと大根の柔らかな食感の中にひょうの茎のキシキシ感が加わりいいアクセントになります。 10月に、なな艸の会の中でも超ニッチなメンバーさんとの料理会があり、ひょう 干しの味見をすることになっています。 今回はこのレシピで決まり! なな艸の会、9月は19日と27日に定例