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里山保全の記録 2 講座 「鎌倉の自然を活用した豊かな里山の構築」

市内の学習センターでおこなわれた、大正大学助教授、中島敏博さんによる「鎌倉の自然を活用した豊かな里山の構築」という講座を受講してきました。
今回ピンときたのは「活用する」、「稼ぐ里山」というキーワード。

私が参加している保全会からは、示し合わせたわけではないのに、女性陣3人が顔を合わせ、約2時間弱の話に聞き入りました。

一番印象に残ったのは、草刈りなどの無限に続く管理作業を維持するためには、ボランティア頼みではなく、より利己的な動機が必要という件でした。

炭焼きで年収600万の例があるということ、また欧米では自然観察会は会費が1人につき4000円〜5000円が一般的という話は目から鱗で、現場で頑張っている人が食べていけない現状は日本のどこの里山でも課題なのだなと思いました。

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現在台峰では保全活動のメインメンバーは70歳以上の男性で、危険木伐採のような力仕事は私達女性にはとても無理です。
男女同権が当たり前になって久しいですが、森の手入れ作業の手伝いをすると、やはり男性には男性の、女性には女性の、それぞれに相応しい仕事があるのだと自然に思い至ります。

そんな力仕事は今、70歳を超えた男性が引き受けてくれています。そしてこの年代の方達は保全はボランティアで行うのが当然と思う人達が多いという現実もあります。
でも、これから5年後、10年後は一体どうなるのでしょうか?!新たな担い手として若い男性の力は必須ということは明らかです。それが定着しないのは、やはりそこに金銭が発生せず、経済的に成り立たないからなんだなと常々感じていました。

普段活動している時には、そんな話はしたことがなかったのに、今日参加した女性陣3人とも同じく「稼ぐ里山への模索」の部分が気になっていたようです。

これから一体何ができるのか、実際のところ全く見えませんが、思うところが一緒だったことに気づけたのは一歩前進といっても良いかもしれないです。

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野草の勉強や観察会のために使いたいと思います。