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野草食日記 27 ハルジオン味噌

ハルジオンの蕾は天ぷらが絶品です。

かといって油っぽいからそう毎日は食べられませんよね。

他に何かいい食べ方はないかなと思っていたら、ツイッターで蕗味噌ならぬハルジオン味噌というのを見つけました。

丁度、野ではハルジオンが次々とうなだれた花首を持ち上げている季節。材料には事欠きません。

早速作ってみました。

ハルジオンの蕾をザクザク刻んでいると、見た目も手応えもまるでフキノトウのようです。あとで調べてみたら、ハルジオンもフキノトウも同じキク科の植物なんですね。なんか妙に納得してしまいました。

刻んだものを胡麻油で炒めて味噌、酒、味醂、砂糖を合わせ、ポッテリ煮詰まったら出来上がり。

スプーンの先にちょびっと乗せて口に運んでみました。

ふわっと、華やかなキクの香り。心がほぐれていくような。

そういえば、以前横浜中華街の悟空茶荘でブレンド茶を飲んだ時に、菊の花が入っていて、精神安定の効果があると聞いたことがあります。

ハルジオン味噌の華やかな香りには、口に運んだ途端に力が抜け思わず笑顔になってしまうような、そんな優しさを感じます。

蕗味噌は訳知り顔の翁、ハルジオン味噌は若く瑞々しい女性のようなイメージ、かな?!




野草の勉強や観察会のために使いたいと思います。