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野草食日記 77 ヤブガラシの栄養価とヤブガラシ納豆、そしてカルシウムとの関係

モロヘイヤのようなぬめりがあるヤブガラシは納豆ととても相性が良いです。
すっかり朝ごはんの定番となりました。

これだけ我が家の食卓の常連となっているヤブガラシですが、栄養価の点ではどうなんでしょうか?!
野草の栄養価については、多分一般的にあまり明らかになってはいないだろうと思いつつも気になったので調べてみることにしました。

ヤブガラシは亀の餌になる植物のようです。
亀を飼っている人達がお金を出し合って成分分析に出した結果が、ネット上に公開されていました。

それによると、100g中に、

カルシウム 573mg
粗タンパク質 2.5%
リン 32.6mg

とのこと。
亀は甲羅を維持する必要があるせいでしょうか、骨や歯を作るカルシウムとリン、そしてタンパク質の値のみしか書いてなく、ビタミン類などの記述はありませんでした。

生のヤブガラシ100gは測ってみたところ、おおよそ片手で大きくひとつかみとちょっと、茹でてしまえばほんの僅かの量になります。

茹でたものをすぐに食べるとアクが強いのは、シュウ酸カリウムが沢山含まれているからだと思われます。
ヤブガラシを食べる時には、多量に摂ると尿路結石の原因になるシュウ酸を極力減らす必要があるでしょう。
シュウ酸は水溶性であるので、水に晒してのアク抜きが必須、すると、水にどれだけ上記のカルシウム、粗タンパク質、リンなどの栄養成分が溶け出してしまうのだろうという疑問が残ります。

2日水に晒したヤブガラシは殆どアクを感じなくなります。
シュウ酸カリウムのカリウムは利尿の働きを促す成分としてご存知の方も多いと思いますが、アクが抜けるということはシュウ酸カリウムがとても少なくなるということ、つまり利尿作用はあまり期待できないような気がします。

詳しくは茹でて水にに晒したあとのヤブガラシを、自費で成分分析に出さなければわからないということですね。

結局は調べてみたものの、ヤブガラシの栄養価についてはよくわからず。あまり細かいことは考えず、美味しくいただくのが一番なのかなかなというのが結論です。

水に晒してもまだ尿路結石が心配だよ〜という方は、シュウ酸を摂るときにカルシウムを多く含む食品と一緒に食べるとよいそうです。
その点では、以前ご紹介したワカメとの胡麻酢和えのワカメと黒ごま、今回の納豆も共にカルシウムの多い食品なので、意識したわけではないですが、取り合せとしては良かったのかもしれません。


野草の勉強や観察会のために使いたいと思います。