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野草食日記 53 どくだみ茶はまずいか、美味しいか

どくだみの天ぷらの回で、昨年作ったどくだみ茶が美味しくなかったというエピソードを書きました。

先日参加した野草ワークパーティーのとき、主催の方がよく炒ると美味しくできるよと話してくれたのですが、昨年作った時も特有の香りをカムフラージュするため、かなり念入りに火を入れたのですよね。
ということは、飲みづらかった理由がほかにあるということです。

よくよく考えてみれば、あの時は「薬効に変わりがあるわけではなし」と、花が終わった時期の葉を摘んだことを思い出しました。
どくだみ茶の作り方を書いているサイトでは大抵、花の時期に採取と書かれています。
もしかしたら、そのあたりに原因があるのかもしれません。

早速蕾をつけたどくだみを採取し何本か束ね、吊るして日向で乾燥させること数日。
大方水分が飛んで、カサっとしたところを中華鍋に投入、弱火で芳ばしい香りがするまで炒っていきます。

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嫌な臭い、しません。
それでもね、去年痛い目を見ているのでそう簡単には信用しませんよ。
乾煎りしているから芳香がするのであって、お湯を注した途端、あの妙な臭いがするんじゃないかと穿った目で見つつの作業。

炒っているとだんだん葉が割れてきて自然に細かい茶葉になっていきます。
いい感じに焙じることができたなというタイミングで火を止め、出来立てを急須に入れ熱湯を注ぎます。

それでもへんな臭い、しません。

1分弱待ってから湯呑みに注ぎ入れ、いざ。

う・・・ん。

美味しいじゃない。

でも、淹れたてで熱々だから、きっと美味しく感じるんだ。
そう思い、しばらく置いて、ちょっと冷ましてから飲んでみます。

すると少し、どくだみの香りが出てきました。
でも、去年作ったお茶のように、すごく嫌な感じはしません。

更に、急須に残って濃くなったお茶を飲んでみます。
どくだみの香りがします。
この状態のをたくさん飲めるかと言ったら、ちょっとと思うけれど、去年のに比べたらはるかにいい。

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今日の結論
どくだみ茶は花の時期に作ると美味しいものができる。
苦手な人は、熱湯を注いでから長く抽出しすぎないこと。
アツアツのところを冷めないうちに飲むこと!!

出来立てホヤホヤの茶葉だったこともうまくできた理由と推測してます。
時間が経って、湿気ぎみになったものはもしかしたら臭くなるかも、とまだまだ疑惑の晴れないどくだみ茶です。

30分程のち、もう一度茶葉を新しくして、「長く抽出しない、アツアツのうちに」のセオリーを守って飲んでみることにしました。
すると、身体が一日にどくだみを受け付ける量にどうもマックスがあるようなそんな印象。ちょっともうこれ以上は・・・という状態に陥りました。
どくだみ茶、私的には「量はほどほど」ということが良さそうです。


野草の勉強や観察会のために使いたいと思います。