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野草食日記 41 森林保全の観点からタケノコ採り

今週末参加する野草の会で、料理の持ち寄りをします。
食材確保のため、今朝タケノコを採ってきました。

夫がスコップで掘るのを横で応援したり、掘りたい人を竹林に案内し、これも横で見ていることはありました。でも実のところ自分で掘るのは今日が初めてです。

いや、掘るというより、折るという表現が近いかも。
頭が土からけっこう出ているものを狙って、周りの土を小さなスコップで少し除いてから、引いて押してバキッと折る。

土から少しだけ頭が出ているタケノコのほうが柔らかくて美味しいんじゃないかと思っていましたが、今年色んな状態のを食べてみて、わりと育っているものでも充分美味しかった。
掘るのは体力的にちょっとという人は、自宅用であればこの方法で充分と思うのですが、どうなんでしょうか。

ところで、私はときどき、里山保全のボランティアをしています。
タケノコが育って竹になってしまった時、その手入れをすることがどれだけ大変なことなのか、この春目の当たりにしました。

今日はのんびりひとりでタケノコ掘りだったため、森林保全の観点から採取を試みることにしました。

例えば・・・
山道に生えているもの→ 育つと道を塞いでしまう
竹が密集している下に生えているもの→ 育つとより竹が混んでしまう
並んで生えているもの → 2本がくっついて育ってしまう

鎌倉には報国寺という竹で有名なお寺がありますが、あのような竹林はどれだけ人が手を入れて美しさを保っているのだろうかと、現実を知った今、つくづく感心してしまいます。

手が行き届かない竹林というものはトップの写真のように整然と美しいものではありません。
私が採取しているのは、まさにそういう「整然としていない」竹林です。

竹は伐採してもずっと形のまま残るのに比べ、タケノコはきちんと腐るし、土に還りやすい。
採るのが容易なタケノコのうちに、先を見越して間引きをするのが人にとっても自然にとっても一番手間がかからないというわけです

いつも夫が狙うのは「太くてでかい」もの。(笑)
今日採ったのは細めのタケノコが多かったです。
違う種類なのかな?
味や歯ざわりに違いがあるのかな?

野草の勉強や観察会のために使いたいと思います。