見出し画像

野草料理事始め

 ほうれん草、小松菜、青梗菜、春菊、水菜。
何故、八百屋にある菜っ葉は大抵この程度なのでしょう?
野草を食卓に取り入れて以来、こんな疑問をいつも感じています。

はじめはヨモギ、セリから始まった私の野草食。
散歩に出かけるとその2種類を採取してきて、お菓子や薬味に少し利用する程度でした。しかし、今ではわかる草が増え、野草が食卓に登らない日はありません。

そもそものきっかけは、2018年の6月、北鎌倉の古茶室で庭メンテナンスの仕事を始めたことに遡ります。初日、まず始めに言われたことは、とにかくヤブガラシは除草して下さいという一言でした。

ヤブガラシとはブドウ科のつる植物で、あまりに繁殖力が旺盛なため、蔓延ると他の植物を枯らしてしまうのが命名の由来だといいます。


根っこが地中に残ると、地上を刈っても次々に芽を出し、木や草に絡みつくとても厄介なこの草は庭のあちこちにヒョロンヒョロンと芽をだしていました。

困るほど沢山あってしまいには捨てられてしまうのだから、何か他に利用できたらいいのに。


そう思い、ネットや本などで調べてみるとなんとヤブガラシは食べられるというではありませんか。


アクが強く、しっかり下処理をしないと喉がいがらっぽくなると書かれていたので、塩茹で後水と共に密閉容器に入れ1〜2日。


後日ワカメと一緒に酢の物にしてみるとこれがとても美味しい。
市販の野菜にはない個性的な味わいにすっかり魅了されてしまいました。

それからというもの、仕事の度に植物の名前を調べ、食べられるか調査。
食べられるとわかれば持ち帰り、茹でたり炒めたり、揚げてみたり。
そんな試行錯誤を繰り返しています。

今では大根、ニンジンなどの根菜類、キャベツ、白菜などの葉物野菜、ナス、トマトなどの果菜類、きのこ類は購入しますが、青菜類はほとんど買わなくなってしまいました。
却って野草の力強い味わいに慣れてしまうと、外で買う野菜は味が薄く感じらてちょっと物足りなく思えるほどです。

まだまだ始まったばかりの野草料理。
まずは本などで見る定番料理からチャレンジして、個性を掴んだら徐々にオリジナルに挑戦していきたいと思っています。

この記事が参加している募集

自己紹介

野草の勉強や観察会のために使いたいと思います。