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野草食日記 139 台風前日の収穫とグリーントマトのピクルス

台風19号、各地に甚大な被害がありました。
テレビであちらこちらの映像を見る度に、被害に遭われた方々の気持ちを思うと何の言葉も見つかりません。

私は山の極に住んでいるため、台風というと土砂崩れや倒木が毎回頭をかすめます。

長年この地に住むお隣さんの「この谷戸は風も上の方で暴れるし、岩盤がしっかりしているから大丈夫」という言葉を頼りに、猫共々家にいるという選択をしました。

午後8時以降、少し恐怖を感じる強い風が吹いたとはいえ、鎌倉では雨量も風も当初想像したより大したことはありませんでしたが、少し進路が逸れていたら一体どうなっていたんだろう・・・テレビの映像は他人事ではないと思う自分が一方でいるのです。

こういうことがあるたびに、自然の力の前に人は成す術もないことを身に染みて思わされます。
偏った考え方かもわかりませんが、人は経済を極端に優先にせずに、自然に対してもっと謙虚に寄り添う方法を選択していくのが賢明なのでは・・・そんなことを台風一過の陽射しの下、心の中に、確かに、あることを感じていました。

さて、台風の前日のことです。
庭にある風で飛ばされそうな物の片付けと同時に、栽培していた野菜、ハーブ、野草をまとめて収穫してしまいました。
野菜ハーブ類はミニトマト、バジル、野草はクサギ、ベニバナボロギクです。

クサギは佃煮用に下拵えし冷蔵庫、バジルはナッツを入れずにニンニク、塩、オリーブオイルと一緒にペーストにして冷凍庫へ。

ミニトマトは赤く熟す前のグリーントマトが沢山でした。
勿体無いと思ったので、ピクルスにしたらどうかなとレシピ検索をすると結構出てきます。
しかも美味しいという情報が多い。

簡単なやり方が良かったので、10パーセントの塩水につける方法ではなく、塩をしてしばらく置き、調味したピクルス液に漬け込むというシンプルな方法を選びました。
塩を振って30分強置き、水洗いのあと水気を切りピクルス液に漬け込みます。

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ところが出来上がったのを翌日味見してみると、なんだか渋味というか、えぐみのようなのを感じます。
あれれ、ネットでは美味しいと書いてあるのになぜ?!
心当たりはいくつかありました。

塩を強めに振るというところを少なめにしてしまった。
塩したあと、1時間30分置くと書いてあったのを短縮してしまった。
これはどちらもトマトのアクを抜くのに必要な工程だったのかもしれませんね。

そして、塩水につける方法も、野草と同じようにアクを抜く目的があったのかもしれないと失敗をして改めて気づかされました。
仕方がないので、ピクルス液でアク抜きをしたと気持ちを切り替え、新しく液を作り直して再度漬け込んでみようと思います。

グリーントマトのピクルスの後日談はこちら





野草の勉強や観察会のために使いたいと思います。