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野草食日記 126 セイタカアワダチソウの肉団子汁

私が庭メンテナンスの仕事をさせてもらっているお茶室では、月に1〜2回お掃除会というのがあり、そのあとまかないで軽食が出ます。
この軽食を作っているのが、鎌倉ではちょっと有名な料理人のスエ亭さん。

初めてのお掃除会の時、メニューの一品として出されたのが肉団子の入った具沢山汁でした。
私が今まで家で肉団子を作るときは、スプーンを使い一口サイズでちまちまっと綺麗にまぁるく形作っていたのですが、スエ亭さんの肉団子はちょっと歪な形で存在感たっぷり。
とにかくデカかった。
でも、その大きさゆえ団子の中身がジューシーに仕上がっていて、お肉食べました!という満足感があとに残るのです。
その時以来、我が家でも大きな肉団子が定番となり、家族からも絶大な支持を得て現在に至っています。

最近朝夕に涼しいなと思える日が時々あったので、温かい汁物が飲みたくなりました。
大根、ごぼう、人参、長芋、白菜、糸こんにゃくをお出汁でコトコトとやわらかくなるまで煮込み、しめじとネギを加えたら、みじん切りセイタカアワダチソウ(下処理済み)を混ぜたひき肉を、大きな団子状にしてポトンポトンと鍋の中に落とし、中までよく火を通します。
最後に豆腐を加え温めたらできあがり。

青味は生のベニバナボロギクを刻んだもの。
火を通さない青菜を汁の仕上げに乗せるのも、スエ亭さんのワザを真似てます。
色も綺麗だし、フレッシュな野菜の効果でさっぱりいただけるのもよし!

セイタカアワダチソウは白和えや炒め物の時はやや苦味があり大人向きですが、みじんに切って肉団子に混ぜるとお子さんでもイケる味になります。

野草の勉強や観察会のために使いたいと思います。