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野草食日記 104 スベリヒユのナムル

JR鎌倉駅から徒歩5分程の所に、地元民からはレンバイと呼ばれる鎌倉周辺で採れる野菜の市場があります。
色とりどりの採れたて野菜が並べられ、眺めるだけでも元気がでるので、特に用がなくてもつい立ち寄って品定めをしてしまいます。

今の時期、夏はやっぱり茄子でしょうか。
ぷっくりと皮が弾けんばかりの茄子が山盛り200円。
遠くの産地から運ばれてくるのとは瑞々しさが桁違いです。
野菜を育てた農家さんに美味しい食べかたを聞いたり、また時には居合わせた他のお客さんと情報交換したりするのも楽しいものです。

何年か前、そのレンバイでひと皿100円で売られていたのがスベリヒユでした。
山形のほうでよく食べられていると聞き、物珍しいので買って帰ったのですが、当時は野草料理について詳しくなかったので、食べてみたけれどいまいちピンと来ませんでした。

数日前、チコさんから「庭のスベリヒユが蔓延ってきたから持って行って」と連絡を受け、これはよいリベンジの機会と摘ませてもらいました。

今回は、ちゃんと調査して臨みます。
ネットからは、シュウ酸が含まれているのでアク抜きが必要、ごま油との相性が良いという情報を得ました。
そこで、まずは茹でて水に晒しアク抜き後、我が家での野草料理の定番中の定番、ナムルにすることに決めました。

茹でたあと、水を張ったタッパーに入れ1度水替えし、2日間冷蔵庫で保存。
その後、水切りし絞ったあと、食べよい大きさにカットし、ニンニク醤油、ごま油、切りごまで和えます。

お味の方は、とても美味しかった!
シャキシャキした食感もとても良い。

一緒に食べていた夫は、野草ってそれぞれみんな個性があるね〜と言いながら、美味しそうに食べていました。
けれども私は、美味しいんだけれども、ちょっとアクを抜く時間が長かったかなぁなんて思いつつ。

アク抜きは身体に悪影響を与える成分を軽減するためにすることですが、抜き過ぎるとその植物が持つ個性が感じられなくなってしまうように思います。
実は、前日にセイタカアワダチソウの料理を作ったのですが、水に晒しすぎて、夫から個性が感じられない、以前食べた時の方が風味があって美味しかったとダメ出しされたばかりでした。

次回、スベリヒユを料理するときは、水晒しを1日に短縮して試してみることにします。
チコさんとこのスベリヒユ、早く育ってね〜。


野草の勉強や観察会のために使いたいと思います。