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その光の先に待つものは

彼の成長を見届けたい。そんな感情をアイドルに抱いたのは初めてだった。

ハンユジン(07)。ZB1の最年少。高校2年生にして、第五世代期待の大型新人。そんな彼は10年後、どうなっているのだろうか。ふとそのことを考えると、楽しみで仕方がなくなる。

そんな彼の誕生日に合わせて、彼のこれまで、今、これからについて思いを巡らせてみようと思う。


過去のハンユジンくんのこと

彼は、度々本人の口からも語られるように、根っからのスポーツ少年だった。このことは、今のハンユジンくんの形成に多大なる影響を与えていると思う。

まず、フィジカルの強さ。体幹が鬼強。ダンスがはじめたてから上手いのはセンスもあるだろうけど、体幹の強さも大いに関係していると思う。速い振りでもタイミングが遅れないしブレない。それでいて動きが軽い。たまに無重力状態なのか?ってなる。

ここで特に体幹の強さを感じられる二つの動画をご紹介したい。

BOYS PLANET LAW

2023 가요대전 Crush

連続して見てもらえればおわかりいただけると思うのだが、1年も経たないうちに急成長を遂げている。元々めちゃくちゃ上手いのに、一体全体どこまで上手くなるのか。可能性しか感じない。

そして、サッカーで培ったもののうち今のアイドル人生に大きな影響を与えていると思うもう一つの要素は精神性だ。彼はとてつもない向上心を持っている。彼がよく口にするのが「もっと良い/かっこいい姿をお見せするために努力する/練習する」という言葉だ。彼がサッカーをはじめたのは周りに比べて遅かったが、猛練習の末チームのエースにまでなったという。そのような経験が彼の向上心と直向きに努力できる力を育んだのではないだろうか。

こうしてサッカーや様々なスポーツ(テコンドー等)を通して様々な力を養った幼き日の(今も幼いが)ハンユジンくんは、大きな怪我や様々な事務所からのキャスティング、両親との話し合いなどを経て、アイドルの道に進むことを決め、ウィエファエンターテインメントでの練習生生活をスタートさせた。

ボイプラでのハンユジンくんのこと

彼は、BOYS PLANET第1話のスターレベルテストで世界中に衝撃を与えた。ダンススキルはもちろん、鋭い眼光にも注目が集まっていたように思う。そして整いすぎたビジュアルにも。この時点でまだ中学生だったのは流石に世界のバグ。

マスターにも絶賛され、最高評価であるオールスターを獲得。

続くシグナルソング再評価では、振り入れのスピードと体調不良に苦しむ姿が見られた。3スターに降格したものの、順位は安定して2〜3位をキープ。

改めて見ると顔が結構違う(また言ってるよこの人)。あと、視線の使い方とか表情とかも大分変わってる感じがする。このナンピンナでは割とカメラをロックオンしてる。コメント欄にも"1秒も逃さないアイコンタクト"的なことが書いてあった。そして初々しい感じが出てる。英雄よりもめちゃくちゃ初々しい感じするのなんでだろう。曲調的に憑依する系ではないっていうのはあるかも。

Back Door期は内面の幼さが見えた印象。キリングパート決めで自信なくて英雄思い出してくださいって言っちゃうところとか。そんな可愛らしい一面とは裏腹にリーダー(キムジウン)に代わりますって言って腕相撲してしっかり勝ってたのも印象的。今身長伸ばすために鍛えてない(可愛い)らしいのに筋肉あるのすごい。スポーツやってた少年の筋肉って感じでとても好きです。本番ではきっちり自分のパートもこなしてMカやスチュムにも出た。

この頃は丁度高校入学の時期。少し脱線するけど高校とアイドル業両立してるの本当にすごい。それで平気ですよ〜ってケロッとしてるの(9月5日ヘンウンズインライ参照)若いってすごいだけで済ませちゃいけない気がする。尊敬。

デュアルポジションバトルではlawチームでこちらもMカ出演。ダンスの創作では英雄ぶりにグヨンマスターから褒められたり、ラップ創作する人がなかなか出なかった中でチームの役に立ちたいと手を挙げて引き受けたり。少しでもチームに貢献したいと直向きに努力する姿を見て私より年下なのにすごいな、私も見習わないとなって思った。

アーティストバトルのSay my nameでは念願のキリングパートを獲得。今までのコンセプトとは違う爽やかさを見せた。

主に他のメンバーのパート変更に焦点が当てられていたため、キリングパートをした割にはあまりユジンの分量がなかったように思うが、チーム内唯一の現役高校生という強みを存分に活かして若さと可愛さとを供給してくれた。

少し脱線するけどセマネって本当に良曲。聞きやすい曲が好まれる韓国でmelonのユニリスがIn BloomよりもCrushよりも多かったのは納得。

オープニングのハンユジンくんが可愛すぎるのでチッケムだけじゃなくてステージ全体の映像も貼っとく。本当にかわいい。


アイドルとしてのハンユジンくんのこと

ハンユジンくんは、9枠のデビューメンバーを勝ち取り、ZEROBASEONEとしてデビューした。

ハンユジンくんの今を語るに当たって舞踊っぽいダンス(?)については触れておきたい。In Bloomの舞踊パートもそうだし、MAMAの初日のステージもそうだし、舞踊パートでの儚さがすごい。

なぜここまで儚さを演出できるのか?

そもそも、儚いとは何なのか?

儚いこと、消えやすく長続きしないこと。

Weblio国語辞典

辞書を引いてみると、このような定義が出てきた。消えやすく長続きしないもの。ハンユジンくんにおけるそれは若さなのかもしれない。ハンユジンくんのお顔は(整形とかではなく)大袈裟に言えば見るたびに変わっているように感じる。思春期真っ只中の彼は常に成長していて、同じ瞬間などないのだ。

だが、これだけがハンユジンくんのダンスから儚さを感じる要因なのだろうか。

私は、儚い=消えてしまいそう≒究極的に美しいだと捉えている。私がその美しさをハンユジンくんに見出すポイントは主に2つある。一つは目、もう一つは体のラインだ。

ハンユジンくんの目線は、しばしば憂いを帯びている。あの綺麗な目には、何が映っているのだろう、そうこちら側に想像させるような視線の使い方をする。特に印象的なのが、彼の伏目だ。一度彼が目線を下げると、一気に儚さが増す。幼いながら、どこか達観しているかのような、そんな印象を受ける。

ハンユジンくんが舞踊をしている時、その美しさに息を呑む。それは、顔の綺麗さのみならず、ダンスのラインに関してもだ。直線が多すぎない曲線的な体つき。骨格ウェーブ。曲線的な舞は、まるで天へと飛び立っていく蝶のようだ。そして、どこか遠くへ飛んでいってしまいそうなくらい身軽だ。

これが、私が彼に儚さを感じる所以かもしれない。

儚さの次に思いつくアイドルハンユジンくんの要素としては、"言動がアイドル"であることがあげられると思う。🫧でもそうだし、ペンサやヨントンでもそう。基本的に求められたことには自分の出来る範囲の最善を尽くし、求められていそうなことを探す、その姿勢がアイドルらしいなと思う。

しかもそれをナチュラルにやっているように見せるのが上手い。無理してアイドルしてるな感がない。これって誰にでもできることではないと思う。そういうことができないアイドルもいて良いしそういうアイドルが好きな人もいると思うのは大前提で私はそんなハンユジンくんが大好き。

そして、先日発売されたananでこんなキャッチフレーズが使われていた。

「落ち着いた物腰と愛らしさが同居するマンネ」

実は、落ち着いた物腰と表現されるこの精神的成熟の要因の一つは、スポーツで年上の人に囲まれてきた経験だという。ぱっと見大人っぽくて、それこそ高校2年生だとは思えない。しかし、彼を知っていくと年相応、いやそれ以上に幼い面も垣間見える。ぼーっとしていたり、指を噛んでいたり、自分の世界に入ったり、はたまた自由気ままにふるまってみたり。その二つの面のギャップが、彼の魅力であるのだと思う。


これからのハンユジンくんのこと

これから、ハンユジンくんは沢山のことを経験するだろう。彼はまだ若い。今のグループが解散する頃でも、まだ高校生だ。次の進路はアイドルかどうかも定かではない。どんな道を選ぶとしても応援する、そんなことを言っていられるのはまだそれが近いようで遠い未来の話だからかもしれない。

ただ一つ確信を持って言えるのは、今の私は眩い光を放つハンユジンくんのことが大好きだということだ。

彼の放つ光のその先には、なにが広がっているのか。楽しみで仕方がない。

改めて誕生日おめでとう。


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