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自分なりに区切りをつけることの大切さ。

新年度になり3週目ですね。みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
今日は、新年度に入ってからの自分の心の動きについてあれこれ感じていることを綴っていこうと思います。

私はこの4月から家族の環境がガラリと変わりました。というのも、我が家の双子の娘たちが小学校に入学したからなのです。初めてのランドセルを背負っての登校、初めての学校生活、初めての学童。すべてが「初めてづくし」の中で、子どもたちというよりも、私がずーっと緊張しっぱなしでした。

幼稚園までと違い、一つでも忘れ物があったらどうしよう…という気持ちが私の中でとても大きかったり、繊細な気質の子どもたちが学校に馴染めるのだろうか…などと常に考えていて、眠っている時も子どもが忘れ物をして先生に怒られている夢を見てしまい、子どもよりも常に私が肩に力が入っているなあと実感する日々を過ごしていました。

「これは良くないなあ」と思い、少しでもリラックスすることを意識して、ゆっくりお風呂に入ってみたり、夜はぼーっとしてみたりしていましたが、やっぱりどうも冷や汗をかくような緊張感が常にある感覚。

そんな日々だったので、子どもではなく私が「幼稚園時代に戻りたい…」と強く思っていました。なぜ、こんなにも幼稚園に戻りたいと思ってしまうのだろう?私自身が環境の変化に弱いから?小学校に対しての何かしらの固定概念が私の中にあるのだろうか?などなど、自分の心の中をじっくり見ていった時に「あ、もしかして」と思うことがありました。

それは、「幼稚園を卒園したという区切りをちゃんとつけられていないからかもしれない」ということでした。

約一月前にあった幼稚園の卒園式。私はありがたいことにお世話になった先生方へ感謝の気持ちを伝えるお別れ会の司会を担当しました。我が子の卒園式と言えどマイクを持つとお仕事モードになってしまうので、うるっときた場面でも「今、泣いちゃいけない」とちょっと我慢をしていたんですね。

そして卒園式終了後は春休みに入りずっと子供たちと過ごしていたり、年度末の繁忙期でかなりバタバタとしていたりで、卒園の余韻をさほど味わう間もなく新年度の準備をして入学式を迎えました。
「自分の中で、区切りをつけらていないんだ」と感じた私は、夜な夜な、まだ見ていなかった卒園式のビデオを見ておいおい泣きました。

まだ小さかった入園式の時、びっくりして双子が大泣きしていたこと。
泣いてばかりだった子どもたちが私からすっと離れて駆けて行った日のこと。
3年間、二人を乗せて自転車送迎を頑張ったこと。
帰りに夕焼けがキレイだねと3人で空を見上げたこと。
先生方に寄り添ってもらって人の優しさを感じたこと。
育児と仕事に奮闘した日々のこと。

色々な場面を味わうように思い出し、やっと思い出の箱の中に大切にしまえたような感覚がありました。そしてひとしきり泣いたら大分すっきりして、ああ、やっぱり区切りがつけられていなかったんだなと納得しました。

気持ちがついていかなかったり、時間がなかったり、それでも大きな流れに乗らなければいけないような時。そんな時は、自分の心が置いてけぼりになりがちじゃないかなと感じています。

その人それぞれの区切りのつけ方をすることで、前に進めることもあるのだなあと実感しました。ドキドキもワクワクも、気持ちの変化が激しいこの時期だからこそ、自分の気持ちを取り出して眺める時間を持つことが大切な気がしています。


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