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9月の観劇まとめ(ファントム、ラグタイム、SoR、KLコン)


連日の観劇は楽しいのですが、早く涼しくならないものでしょうか。
もう暑すぎてそろそろ10月とか信じがたい…。

10月からは本格的に進学に向けた勉強を始めるので、大幅にミュージカルはセーブする予定です。
年末また観劇旅行の予定があるのでそれはまた上げる予定ですがそれまでしばらくはnoteもセーブするかな?と思います。

そんな感じなのでひとまずの観劇納めと言う意味で9月は怒涛に通ってました。
大学よりもバイトよりも日比谷に通う日々。笑
それではどんどん正直な感想書いてきます!

ファントム

前回公演の2019年はガッツリ受験生だったので観られなかったのですが、友人がファントムめっちゃ良かった!とベタ褒めするのでDVDだけ鑑賞済みの状態で観劇しました。

私が見た回は
エリック 城田優さん
シャンドン 大野拓郎さん
カルロッタ 石田ニコルさん
でした。

お席もご縁があって、10列センター。
やっぱりこのくらいが一番全体が見やすいお席ですね。この公演は客席降りが多いから余計に。

ただあんまり私にはヒットしなかったかな?
なんかまとまりがない演出がちょっとストレスで。

オペラ座やパリはエリックの住む地下との対比で衣装や映像、小道具、大道具全て華やかにカラフルに描かれてるのですが。
それがまとまりがないように感じて、雑多。
とにかく色がごちゃごちゃしてたなぁと言う印象です。
その分地下はシンプルにまとまってスッキリ没入できました。それでも2幕のお散歩シーンに謎の映像演出は余計かなと感じましたが。
だって、パリってもっとスッキリ洗練されてシンプルな街だと思うので。そんなゴテゴテに飾らなくても…!となりました。

オペラ座内の部屋もいちいち出てくるからなんかバタバタして、もたついた感じに見えるし、もっと引き算してもいいのではと思いました。
2幕の闘うシーンも小手先の派手な演出が多すぎて、なんだったのかよくわかんない。

めちゃくちゃ演出は苦手でしたが、キャスト陣はめちゃくちゃ良かった!!!
キャスト陣の演技や歌唱がもたついた演出を引き戻してくる感じ。

エリックの城田優さん。
なんか城田さんのエリックは気持ち悪すぎて本当の顔を見ようと見なかろうと、とにかくクリスティーヌ逃げて!ってなる。
ずっと地下に暮らしてきた、人とコミュニケーションをとってこなかったエリックという人間の説得力がありました。
オペラ座の怪人もそうですが、ファントムってどうしても美化されがちですが、彼の境遇を思うと実際そんな感じだと思うって妙に納得しました。

クリスティーヌの真彩希帆さん。
一緒に観た母が子鹿みたいな人だね。と言っていて納得しました。本当にディズニーのキャラクターみたいな表情を魅せますよね。
天真爛漫でひたすらピュア、だからこそ残酷。
彼女の演じるクリスティーヌがあまりにも現実離れすぎて、エリック視点の美化が入ってるのかなって思いました。

シャンドン伯爵の大野拓郎さん。
大野拓郎さんはコメディの時が最も輝いてるなぁって勝手に思ってるので、王道イケメンのシャンドン伯爵はもちろん素敵でしたが少し物足りなかったのが本音です。

カルロッタの石田ニコルさん。
ナイスキャスティング!と発表の時から思ってました。モデルさんのイメージが強いですが、バリバリ歌えるしコメディも最高だし、大好きな女優さんです。もうミーンガールズのレジーナのハマりっぷりとか最高だった。
前回のエリアンナさんのイメージが強烈すぎて、頭に残りがちですが、石田さん完全に自分のものにしてましたね。

キャリエール役の岡田浩暉さん
どの批評見ても超評判だったキャリエール。評判通り、演技で魅せていました。
岡田さんが彼なりの想い溢れる素敵なお父さんを演じるもんだから、感動するけど、冷静になるとめっちゃ最低な役ですよね。
完全に騙されてました。笑笑


ラグタイム

ブロードウェイの名作と名高い本作。
実はめちゃくちゃ楽しみにしてました。
そして案の定ハマった笑笑

好きすぎて細かいことは改めてまとめる予定ですので簡単にまとめます。(追いチケもしたことだし)

観て思ったのは日本で上演すると言う意味。
そして観劇しただけで終わらせてはいけないと言うこと。
それに自分が日本人、アジア人だからこそ。
黒人、白人、ユダヤ人の境遇や考え方、作品内の楽曲を客観的に見ることができると思います。
次回はその視点を大切にこの作品と向き合っていきたいなと思います。

あと演出の藤田俊太郎さんは本当に日本の宝。
登場人物が多いし、楽曲も種類豊富だし、それぞれの群像劇なのに、混乱しないようにわかりやすくまとめられて、視覚的な情報も決して盛りすぎない。
引き際が完璧ですよね。
ただ今回の照明の使い方は好みではなかったけど。

あと音響結構微妙なのが勿体無い。
私が観劇した時は開幕して間も無くだったので、次回は良くなってるといいのですが。


そして個人的にこのコールハウス役が井上芳雄さんであることに感謝。
彼のキャラクターが、唯一無二の聡明さが、コールハウスというキャラクターを何倍にも奥深くして、魅力的かつ日本人の私たちが没入しやすく作られてると思います。
日本でこの役をここまでの完成度で創り出せる人って井上芳雄さんしかいないと思います。マジで。

そしてサラ役の遥海さん。
今回が初めてだったのですが、なんですかこのとんでもない人材は!
遥海さんが歌うたびに毎回号泣。
日生劇場壊れちゃうんじゃないのって声量と迫力。
もう遥海さんがいる日本のミュージカル界期待しか無いです!楽しみすぎます!
お願いだからDGのエフィーをやって欲しい。

でも本音を言うと、ものすごい我儘を言うと、アメリカでみたい。ブロードウェイでみたい。
遠い海の向こうの100年前のお話ではなく、今を生きる人々の常に向かい合っているお話だとどんなに変わるのか。
一体どんな空間が劇場に広がっているのかを想像するだけでワクワクします。


スクールオブロック

スクールオブロックは中学生ぐらいの時に映画を観て、ミュージカル化のことはリアルタイムで覚えていたのですが、記憶の彼方過ぎてあらすじちゃんと忘れてました。笑

まず最初にALWから子役ちゃん達は本当に演奏していると説明がありましたが、正直信じられない。
だってみんなうますぎる!
最初に説明受けてるくせに普通に忘れて、録音だと思ってました。
こんな総合力高いなら、この作品出身のとんでもないスターが生まれそうと思いました。

改めて、ALWは天才ですね。
名曲がゴロゴロとこれでもかと出てくる。
ロックなのにミュージカル、ミュージカルなのにロック。
余談ですがなんかALW作品観劇すると、ALWブームが毎回到来してて、結局年に3,4回ぐらい空前のALWブームが発生してます。
なのにスピーカーが真横の席だったので音響が強過ぎてあんまり歌詞が聞き取れない楽曲があったのが残念でした。
ブリリア音響問題は色々対策が行われてますがまだまだ問題点はあるのかなぁと思います。

私が観た回は
デューイ 西川貴教さん
ネッド 太田基裕さん
パティ はいだしょうこさん
チームビート
でした!

まず西川貴教さん。
多分最後に西川さん拝見したのはサムシングロッテンかな?あの時もふざけまくりのシェイクスピアがハマってましたが、今回もデューイハマりまくり!
堕落したバンドマンにしては鍛えすぎですが。

それにしてもデューイ役、体力めちゃくちゃ使いそうなのに、サービス精神なのかめちゃくちゃふざける西川さん。体力がバケモノ…。
なのに歌えば圧倒的。そして魅力的。
もっとスクールオブロック早く観て、通えば良かった…。

そしてパティのはいだしょうこさん!
2001年生まれ、おかあさんといっしょド世代です。
さらに幼少期が海外だったので、日本語はおかあさんといっしょのDVDで学んできたし、いまだに10曲以上は歌えるくらい当時見ていました。(わくわくスーパーマーケット大好きだった🧸)
役自体は全然歌のお姉さんっぽくなかったけど笑笑
あんまり歌唱はなかったのが残念ですが、作品全体のスパイスになってて素敵でした。

ネッドの太田基裕さんはキングアーサーのイケメンランスロットぶりだったので、ナヨナヨネッドにびっくり。見ててこっちが笑顔になるはっちゃけっぷりでした。
前楽だったので、ラストシーンのメイクが濃かったらしく、もはや誰か判別不能笑

アンサンブルの皆さんも実力派の癖強揃い。途中から追う人が多過ぎて、1人で渋滞起こしてました。笑


あまり考えず適当にチケット取ったのですが、なんと観劇回が前楽だったので会場のボルテージがすごくて、この熱気のおかげでまるでブロードウェイかのように歓声を上げながらの観劇!いやー楽しかった!

超余談ですが、スポンサーにエステーさんがいてびっくりしました笑笑


アナスタシア

2020年公演の時はチケットすら取られなかった(取り方も知らなかった)ので、今回の再演はとっても嬉しかったです。

そもそも原作映画が好きで、楽曲もお話もワクワクするアナスタシアの世界大好きなんです。
ラスプーチンのぶっ飛び具合も面白くて。

初めて見た時は高校時代に音楽の授業で、音楽の先生が授業の余り時間で見せてくれたのですが、みんなでツッコミながら(女子校)キャアキャア見たのはいい思い出です。

しかも今回は席運もよく、R席。
ちなみにこのR席システム大好き!
席区分も価格帯も絶妙。
ブロードウェイほど細分化しなくていいけど、どの公演もせめてこれくらいはやって欲しい!切実に!

やはり期待通り、アナスタシア最高でした。
完成度が高すぎる楽曲、ワクワクする演出、王道なストーリー、レベチなキャスト。
こう言うTHEミュージカル!はやはり定期的摂取が不可欠ですね。

そしてとにかく映像技術が素晴らしい。
ヌルヌルスルスルニョキニョキメキメキ動く映像の使い方が秀逸。
特に2幕のStill / Neva flowsのリプライズの演出が最高!
空間がぐにゅーって動くところで鳥肌立って、追い詰められるロマノフ家に感動。
あのシーンめっちゃ好き。
あとアーニャって叫ぶたびに、脳内でピーナッツ!って叫ぶピンク髪のあの子がよぎるので、このシーンは1人で勝手に複雑になってました。

キャストに関しては、あと2回観劇予定なのでまたその時に書けたら書こうかなと思います。
ただ欲を言うと少し寒い時期にやって欲しかった。
劇場に向かうまでで暑過ぎて汗だくなので、作中の気温と自分の体温のギャップがすご過ぎて混乱。


M.クンツェ & S.リーヴァイの世界 

こちらは推し様が皆勤賞のため、何度か通ってます。今の所、BプログラムとCプログラムは行きました。

BWやWEとはまた違ったクンツェリーヴァイ作品。
ちょっとロイヤルで敷居が高いイメージです。笑
正直作品自体はあんまり得意ではないのですが、楽曲はお気に入りの曲が沢山あります。
ただspotifyだとドイツ語版ばっかりヒットするので、1割もわからないまま聴いてます笑

コンサートなのでそれぞれの出演者の皆さんの話をするとそれはもう長くなるので、推し様だけ。

小野田龍之介さん相変わらず最高でした。
もうどの楽曲歌唱しても、本役で見たい!もっと見して!とヒイヒイさせてくる。
そして、耳福すぎるシャウト祭り。
エネルギッシュでパワフルな声量とクンツェリーヴァイのロイヤルなイメージが共存してるって何事。
本当にミュージカルに愛し、愛された男でした。
特にBプロの最後のダンスや僕こそミュージックとか堪りませんでしたね。

個人的にはエリザベートはウィーンのロックな感じの方が好きなので、小野田さんのアレンジが最高に好みでした。
どうにかCDとか何かしらの形でいつでも聴けるようにならないかしら。


そんなこんなで、九月の観劇納めはざっと終了しました。まだ何公演か観劇予定ですが。
めちゃくちゃ楽しいのですが、こんな一気に名作がくると忙しいし、被るしで大変なのでもう少し上手く分散してくれと思います。笑


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