大切にしたい湯沢町とのつながり

私はスノーボードが好きで、2021年と2022年の1月から3月の間、新潟県湯沢町に住んでいました。(普段は埼玉県在住)
湯沢町は新潟県の南部に位置し、関東から向かうには新幹線でも車でもアクセスのいい豪雪地帯です。
(湯沢町についてはこちらをご参照ください)

この町で雪が日常にある生活を2度経験したのですが、去年と違って今年はたくさんの出会いがありました。
その湯沢町での経験と人のつながりをテーマに話します。

(このnoteでは湯沢町での生活を”湯沢暮らし”と記載します。)

湯沢暮らしが始まったきっかけ

まず初めに、なぜ湯沢町に住むことになったのか。
2020年春、事の始まりは当時勤めていた会社の社長の鶴の一声からでした。

「それだけ(スノーボードが)好きなら冬の間だけ住めばいいじゃん」

今でこそ多拠点生活やデュアルライフという言葉は聞くようになったけど、当時の私は考えたことがなかった発想だったので「できたらいいな」と幻想を抱くだけでした。

月日は経ち2020年秋頃。
まさかこの夢物語が現実になるとは思っておらず、社長から”新しい働き方のトライアル”としての構想をお話しいただき、実現に向けて動き出しました。

一緒に働く方々から「どうせ遊びでしょ」と冷ややかな目もありました。
でも自分がやりたいことだったから、私がリモートワークになっても負担が最小限になるように、やれることは誠心誠意やりました。

仕事は大変だけど、どこで生活するか考える時間はとても楽しいものでした。
「どうせならいろいろなゲレンデに行ける場所がいいな」と思い、候補はペンションが豊富な長野県白馬エリアか、リゾートマンションや短期賃貸のある新潟県湯沢町エリア。
期間や諸条件を当てはめていき、湯沢町での生活を決めました。

そして2021年冬、ついに始まった湯沢暮らし。
私にとって初めて日常に雪がある生活です。

平日はリモートワークで働き、終業後1人でナイターで滑り、休日は近郊のゲレンデで仲間と現地合流して終日滑る生活を送っていました。
雪が日常にあることで大変なこともありましたが、それよりも近くのゲレンデに短時間で行ける環境が、私にとって心地よいスノーボードとの関わり方だと発見しました。

来年もこの生活を続けたい

「貴重な経験だった。はいおしまい!」ではなく、
「来年もこの生活を続けたい!」と思うようになりました。
夢物語が現実になって、経験してしまったからこそ、この”冬は雪山の近くで暮らす生活”を当たり前にしたい。

2021年春、湯沢暮らしを終えて久しぶりに出社すると、社内の雰囲気は不穏な空気で溢れていました。
リモートワークで仕事はできても、社内の雰囲気までは見抜くことができませんでした。

私のこの貴重な湯沢暮らしの経験をアウトプットする機会も雑談もなく、依然と変わらずただ淡々と仕事を進める日々。
「誰もこの(社長の提案した)新しい働き方に興味も関心もないんだ」と思い知りました。

もし仮に「来年も冬はリモートワークさせて下さい」と訴えて、結果を待ちに待ち続け「今年はダメ」と言われたら、私は何をモチベーションに働けばいいのだろう。

今の私の生きがいはスノーボードだから、来年もこの生活ができないのであれば退職を考えようと思うようになりました。
そこで好きな場所で働けるようなスキルを身につけたいと思い、2021年5月にSHElikes※へ入会しました。

※SHElikesとは、Webデザイン・Webマーケティング・ライティングなどPC一つで働けるクリエイティブスキルを幅広く学び、今の時代に求められるマルチクリエイターを育成して、時間や場所に縛られない賢く私らしい働き方を実現するためのキャリアスクールコミュニティです。
公式HPより引用(https://shelikes.jp

夢を話すことで繋がったご縁

SHElikesでは、最初に勉強用のTwitterアカウントを作成し、勉強の進捗状況や気づきなどを発信して受講生同士の交流を進めています。

今までの私のSNS利用経験は、全て鍵つきアカウント。
知らない人から見られること、オープンに自分の意見や気づきを発信することによって誰かに批判されることを恐れていました。

「気づきを発信してみよう」というSHElikesがきっかけで始まった私の鍵なしアカウント
”冬は雪山の近くで暮らす”という夢を公に発信できるようになったのはSHElikesのおかげです。

ある日、Twitterを通じてSHElikes以外でのオンラインイベントに初めて参加しました。
湯沢町での子連れ二拠点生活を実現している、とうちゃんはテンネンパーマのイケさんをフォローしていたから知った湯沢町のワーケーションについてのイベントでした。

今でも覚えているのが、この時初めてSHElikes以外で”冬は雪山の近くで暮らしたい”という夢を誰かに話したのです。

最初はオンラインとはいえ画面OFFで耳で聞くだけだったのですが、「せっかく直接話せる機会だし、ここで話さなかったら後悔する」と思って勇気を出して画面をONにして、出た行動でした。

イベント主催者である湯沢町の移住サポートを行っているきら星の伊藤綾さんとイケさんで、”どうしたら実現できるか”を現実的に一緒に考えてくれました。
夢を夢で終わらせないというか、夢を現実にするにはこうして物事を分解して考えていくのかと、目から鱗でした。

今の生活は今しかできない

2022年冬、2度目の湯沢暮らしを始めました。
前回は働きながらでしたが、紆余曲折あり今年は退職してから無職の状態での生活です。

私は私の人生を楽しむため、こんな生き方しているのもきっと私だけだから、ありのままの姿とスノーボードの成長記録をInstagramで投稿していきました。

私の生き方を知ってもらって、「こんな人間もいるんだ」と生き方を考えるきっかけを与えたい。
発信をすることで、私のことを応援してくれる人にちゃんと前に進んでいることを報告したい。
SNSにはそんな役割を担ってくれるのだと思います。

こう考えるようになる前、私は「2度目の湯沢暮らし始めたけど、無職でこの先の人生大丈夫?」と不安な日々を、1月中は過ごしていました。

すると、今年も湯沢で二拠点生活を行っていたイケさんからいいタイミングで飲み会のお誘いを受け、湯沢で暮らす様々な方と話す機会がありました。
その人それぞれの暮らす背景を聞いて、考え抜いて自分の意思を持って生きているように感じました。

イケさんから「で、ななみんはこの冬どう過ごすの?」と尋ねられたとき、はっきり答えることができませんでした。
「仕事はいつでもできるけど、この冬は今しかない」と言われてハッとしました。

だから無職でも全力でスノーボードを楽しむことを決めました。
今を楽しめない人が将来も楽しめるわけない。

インタビューを受けることに

「YouTubeで私の湯沢暮らしについてインタビューしたい」とイケさんから相談がありました。

「人前で話すの苦手だし私なんかで務まるのか?」と不安と「またとない経験だし、イケさんの依頼なら頑張りたい!」というワクワク。
でも率直にやってみたい思いが強かったので、引き受けることにしました。

「湯沢暮らしを存分に楽しんでからインタビューする」ということだけ告げられ、素敵なミッションを与えてくれたと思っています。
有意義な時間を過ごさなければいい報告はできないなと、私に最適なミッションを与えてくださいました。

迎えた当日は、イケさんのリードのおかげで無事終えることができました。
自分の声で発信することは初めてだったので、人前で話すという苦手から逃げずにチャレンジできてよかったです。
誰か一人でも参考になるものがあれば嬉しいです。

湯沢町の人と人を繋ぐ場

インタビューを受けた会場は、湯沢町のコワーキングスペースきら星BASE
オンラインイベントでお話しした伊藤綾さんともついにお会いすることができました。

きら星BASEは実はずっと行ってみたかった場所でした。
ただ、コワーキングスペースだから働いていない私が行く場所ではないと、どこか後ろめたい気持ちがあって勝手に決めつけて行くことを恐れていました。

その気持ちを綾さん伝えると「漫画とコーヒーだけでもいいんだよ」と言ってくださり、とても温かい気持ちになりました。
「私も来ていいんだ」と。

ここには他にもたくさんの出会いがありました。
綾さんがきら星BASEに来ている人を紹介してくれたり、そこからSNSを交換したり、後日飲み会が開催されたり。

私がきら星BASEに来たのは湯沢暮らしが終わる最終週だったので、こんな素敵な出会いがあるなんて、もっと早くから来るべきでした。
湯沢にはおもしろい人がたくさん集まっています。

新しい出会いで新しい価値観に触れ、私の価値観がアップデートされるような感覚。
大切にしていきたい。

冬はまた湯沢で暮らしたい

スノーボードが好きという理由だけで始まった湯沢暮らしですが、またこの冬も暮らしたいと思っています。
湯沢暮らしを毎年続けるにはどうしたらいいか、私は今も絶賛奮闘中です。

「諦めればどんなに楽なのだろう」と思うことは何度もあります。
でも冬の湯沢暮らしだけはどうしても諦められない。

今までの私だったら「私なんてどうせ無理」と思っていたかもしれません。
でも、SHElikesに入って夢を発信することを頑張っていたら恐れることがなくなり、私の夢を応援してくれる方々がいると知ったら私の夢を叶える原動力に繋がりました。
だから私はこれからも発信を続けます。

また、湯沢暮らしをしたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?