つぶらな瞳で必死に私を見つめるから嘘なんてない世界を教えてやりたくて夢中になるけれどあなたは嘘まみれの世界に平気で旅立っていく。
まあね、なんと言ってもね
あなたはここから離れていくの。
たぶんね、なんだかんだ言ってもね
あなたは強くなってしまう。
弱くたってまっすぐ立ってればいいの。
強くなれなくて悩んでいいの。
ぶつかり合うこともこわがらなくていいの。
私は社会に出る前のあなたに、
厳しさをすべて教えてしまいたいけれど、
それをすべきなのは私じゃないの。
すばらしい朝のこと思い出す。
あなたがひとりで立った日のこと。
まぶしくて仕方ない、
あの朝は
すべての始まりだったのかな。
あの姿が、
小さくてでも頼もしくて可愛かったんだよね。
その話を
ずっと先でしたいんだよ。
もちろんあなたに。