住んでるエリアで新築マンション購入は厳しい…

じゃあ、「中古マンション物件をリノベーション」という選択肢はどうだろう？
というわけで続いて訪れたのはリノベーションの会社でした。

マンションをネットで検索しまくってたら、もはやどんなページサーフィンしてても出てくるマンション広告…
その中で、やたらとリノベーションの広告をアピールしてくる会社へ試しに見に行くことにしました。
（これも家探しあるあるな気がします。ついついクリックしちゃうよネット広告）

実はマルコ的な家づくりのイメージは、リノベーションが本命だったりします。

学生時代は京都市内に住んでて、しょっちゅう町家カフェでお茶やランチしてたマルコ。
あの古民家の天井見上げたら梁がズトーンと出てる感じ…いいわ〜　
むき出しの配管があるスケルトン天井。好きすき。
面白いことするやーん。

壁を木やレンガの壁にしてみたり、キッチンも好きなの入れてみたい。家の中の壁に窓があっても面白いし、ハンモックもぶら下げたいetc.

職業的にも将来的にも今後お店を開く予定もなし。
せっかく自分の家買うんだから、自分だけの空間を好きなように考えて、いじり倒してやりたい！ってマルコは常々思っていました。

当時は流行ってたランタン型タイル、木張りの壁、むき出しの配管があるスケルトン天井。
いいねー！いいねー！！ショールームへ行って、お店みたいなオリジナルのカスタマイズができるリノベーションの施工例。
マルコのテンションは上がります。

当時住んでたエリア以外の場所でも、掘り出し中古マンションがあるかもしれない！...というわけで東京の北から南までいろいろ物件見てみることにしました。
マルコは張り切って物件探しに燃えてましたが、極力不要不急な外出以外は家にでゴロゴロしたいインドアきんちゃん。

3,4件まわったところで「俺、リノベーションは無いわ」と言い出しました。
え、もう？
決断が早すぎて…単にめんどくさいだけじゃないのかしら…という疑いの目とともに、急きょ話し合いになりました。

堅実派でもあり、我が家の大蔵省でもあるきんちゃんの見解はこうです。

1) 中古物件が古すぎて、仕上がりのイメージが出来ない。→ 確かに、現状の間取りに引っ張られて壁を抜いたときなど、広さの感覚が全くつかめません。
まーそれ言い出したら、新築戸建もそうだけどね…(- -)

2) リノベ物件は内装が改装できても、窓枠やドア、外観、配管を変えることは出来ない。
仕事遅くまで頑張って家へ帰る時に視界に入るマンションが古い→「家を買った感・俺頑張ってる感」がなくて嫌らしい。
ほー。男ならではのプライドでしょうか...私はそういうの、全く気にならない。けど、確かに断熱性とか、ハコ自体の性能は今のマンションより50年モノのused。必然的に性能や設備は新築に比べて古くなるね。

ただ、新婚当初は賃貸でリノベ物件に住んでました。リノベ物件、見た目は新しくて綺麗なんだけど、住んで数ヶ月で水道管が詰まってすぐにシンクに水が溜まったり、洗濯機の排水が逆流して家中水浸しになったことがあったので、配管が古いのは私も抵抗がありました。（賃貸で住んでた部屋はなぜか配管に大量の油が固まってて配管が細くなってた...）部屋の内装が変わっても、設備が古いのが嫌。これは結構わかる気がします。

3) 築50年以上の物件でも、まぁまぁ高い。笑
結局リノベーションのレベルによっては新築マンションくらいのお値段するんじゃない？
設備も古いし...だったら新築がいい。
→ そ、そうか…でも新築はもう選択肢的に難しいやん。涙

4) 仮に地元に戻ることが決まった時に、果たして売却できるのだろうか…自分たちがさらに改装して済んだusedリノベ物件の資産価値がよくわからん。→ 確かにー！自分たちが更に50年済んだ後の、築100年のマンションは幾らなんだろう。
こればっかりは前例がないので分かりません。

5) あとは、マンションに毎月かかってくる「修繕積立金」です。
マンションを買ったら修繕積立金がどこでも必ず発生するんですけど、どケチきんちゃんが放った言葉でめっちゃ印象に残ってる名言があります。
「正直、使いもしない共有施設とか設備に１円も払いたくないわ...」
なるほど。これは納得しました。
多分東京で暮らすなら、移動手段は電車 or 自転車かな〜って思ってた私たち。
バブリーマンションにあるあるなジャグジープールや温泉、エレベーター、あと一番多かったのは立体駐車場。
車買わず生活するなら、使いもしない駐車場の修繕積立金払うのは、もったいない。
かといって車買うと、維持費も駐車場代もかさむ。東京の複数車線は運転も怖くてよーせんし…
温泉もすごいけど、毎日わざわざ入らん温泉の水道代や維持費払うんやったら、そのお金で旅行行くなぁ。

それと、訪問したリノベーションの会社が悪かったのかなぁ…
確かにスケルトン天井などは面白い！「映える！」のですが、埃とかめっちゃたまるよなぁ。よくよく見たら木の壁も古くて部分的に剥がれてる...お手入れが行き届いてなくて、ぱっと見はすごく面白いけど、お家を作る会社が「お家を大事にしてる感」が感じられず、清潔&潔癖なきんちゃんにとっては、そういうリノベーションは不安要素となり、受け入れ難かったようです。

大金叩いて、イマイチな仕上がりだったら嫌っていうリスクは避けたい...なるほどな。わかった。確かにリノベーションがどうかは別として、仕上がりは施工会社の選び方で異なるだろうし、一旦この会社は断ろう。

「一旦、物件探しをやめたいです」と会社の方に連絡したら、違約金として10万取られました。

なぬー！？！？！たった一件物件見に行っただけで10万？(4件中3件は別の不動産屋さんで探してもらってた)

まぁこれは契約書よく読まなかった我が家の責任ですが...賃貸でも物件見るだけなんてお金かからんのに...

まーでも、「納得しないままに借金背負うのはやめよう」という、
いい勉強にはなった。でも未だにこの会社のバナー広告見ると「イラッ」とします。笑

そんなわけで我が家のマンション探しは一旦ストップしたのです。