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32.「ふかし壁」で配管を隠す方法

前回、洗面所について書きましたが、細かい「見え方」の話として、
「ふかし壁」について書こうと思います。

我が家で採用した洗面所で採用したサンワカンパニーの洗面台と、トイレの手洗い器について。

36洗面

すごく細かい話なんですが、写真を見て「配管剥き出しででてるの嫌だわ...これ隠せないの?」と思う方もいらっしゃいませんか?

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我が家は色々考えて配管はあえて剥き出しにしているのですが、この配管は壁をふかして隠すこともできるんです。

「壁をふかす」て何やねん!ですよね。

36ふかすとは

建築用語で「ふかす」とは、「もともとある壁の前にパネル状の建材を張る、木材等で下地を組むなどする」ことで、壁を前に出すことなんだそうです。
漢字では「付加す」と書きます。 漢字にした方がわかりやすいですね!ふかし壁のことを「設備壁」とも言うらしいです。

我が家が洗面台にチョイスした洗面ボウルは水栓が台から出るような設計でしたが、下からニョキっとな水栓だけでなく、壁付け水栓のように壁から出ている水栓にしたい場合、躯体(くたい)の壁に穴を開けるということは基本的にできないのです。

躯体…こちらも何やねんワードです。

躯体(くたい)」とは人や物の重さ、災害による力に抵抗する(支える)部材(構造部材)なので、家を支える大事な構造体のこと。

36躯体とは

つまり、家の構造体に直接水道管を通すことは出来ないんです。まぁ考えてみたら「家の躯体」の中には断熱材やら色々家を守るものが入ってたりするわけで、そこに水道管がブスッと通ってたら万が一水漏れしたらもう断熱材も水浸しですもんね。
エアコンの露出配管や、換気口など、空気や水分を家の外に出す配管はがっつり穴空いてました。(ストーブの煙突とかもそうだと思います)水道の配管・電気の配線など外から穴が空いたら大変なものは基本的に家構造体の内側を通しておかなくちゃいけない事情が出てくるのです。

でも隠したいわ〜な配管...そこで出てくるのが必殺・「ふかし壁」です!!
簡単にいうと壁を付加することで、配管を壁でカバーして見えなくしているんですよね。

36壁ふかし構造


家づくりの際、見た目や組み合わせをぼんやりとイメージできても、リアルに配管がどんな感じになるかのイメージを素人が考えることは至難の技です。
リヴさんの家づくりの場合、コーディネーターさんが必ず「配管はこういう感じになりますよ。OKですか?」という風な説明もイメージ画像付きで確認してくださいました。(多分どこの施工会社でもお伝えしてくださるとは思いますが、気になる方は確認した方がいいです!)

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ふかし壁のメリットはやっぱりフロートして(浮いて)いることで、お掃除が楽なところですね。あとは見た目でのすっきりしたデザイン。

デメリットはやっぱり壁が前に出てくるので、スペースが狭くなってしまうというところでしょうか。ただ、付加した分だけ収納スペースを確保する事も出来ると思うので、間取りによって有効な作り方もできると思います。

36ふかし壁使い方

あと、水まわりでよく使う壁面のタイルを使う場合、壁をふかすと貼るタイルの種類が限られてしまう可能性もあります。
友だちの家づくりヲタ仲間(と勝手に思ってる)がまさに造作洗面で壁を付加した施工をオーダーされてたのですが、せり出してる部分全部をタイルで貼ろうとすると、出っ張りの角の処理を「コーナータイル」がないと貼れないという問題が出てきて、ドンピシャなタイルが貼れない...とタイル選びに苦戦してました。

36タイル役もの

タイル選びって...実はすんごい難しいんですよね。またタイルの話は別途書くと思います!

我が家はふかし壁はせず、配管を丸見えにしました。

36あえての配管

洗面所はもうそのままの方がカッコいいな、と思ったからです。もともと洗面スペースもコンパクトなスペースだし、選んだ洗面台は水栓がニョキッと下から出るタイプ。敢えて下の配管を隠すために壁をふかして、上の三面鏡との間に段差が生まれるのも変だなーと思いました。

お掃除面は下が剥き出しになってて、大人がかがめるので、お掃除で大変さを感じたことはないですね。タイルと壁のバランスがすっきりして見えるので、ここは配管丸見えで後悔してる事はないです。

トイレの配管も丸見え配管にしました。
こっちは配管を隠す処理をしなかったのですが...
今振り返ると、多少費用はかかっても、壁をふかして配管を隠してもらった方が良かったなー...と思っています。

36トイレ配管

以前トイレに関するブログを書きましたが(ブログはコチラ
「トイレ掃除用品の収納棚を壁につけたらよかった!」ということをちょっと後悔しています。
掃除用品が床に置いてあるのが嫌だったので、それはトイレ上の収納棚に入れることで解決したのですが、
生理用品や子どものうんちの時のおしり拭き、消臭スプレーetc.
トイレ上段の棚だと出し入れがちょっと面倒な物は、トイレに座ったまま手が届く収納が便利だなと思って生活しています。
床置きだと埃もたまるし不衛生ですしね。

30トイレ後悔ポイント

壁をふかして、配管を隠して、収納扉を作ったらコンパクトでストレスフリーな収納ができたな...と思います。
もしトイレの配管どうしようって方がいらっしゃったら是非ご検討ください!

ふかし壁の施工は洗面所・トイレの水廻り以外にもリビングにも使えます。
リビングテレビのコードが見えないようにしたい!というのも壁をふかすことで解決できます!

36ふかし壁リビング

我が家もテレビの配管は嫌で、絶対TVは壁掛付けにしてやる!と思って家作りしたのですが...間取りの配置上、テレビを置く壁側をふかすとおかしい感じになったので、結局必殺「壁ふかし」は使わぬままTVボードを置いています。36リビング

「テレビの配管隠し」に関しては、リヴさんの注文住宅の施工事例でリビングテレビの背面が収納棚になってる施工がなるほどが詰まった素敵な施工事例だなー!と思いました。

36TVボード

テレビの配管隠しも間取りを決定してからではちょっと難しい・出来ない施工だと思うので、早めに設計士さんに相談した方がいいポイントです。
我が家はリビングの最重要事項は「日当たりの良さ」だったので、配管隠しは妥協しましたが、お掃除のしやすさ最優先「テレビの配管をどうしても隠したい!」な方は、ぜひ参考にして下さいね。

ようやくショールームからの水廻り関係ブログ、終わりました〜
GWとか年末年始とか連休にゆっくりショールーム見たいのに、肝心なショールームが連休は開いてないんですよね〜!

なかなか家づくりって考えること盛り沢山なので
少しでも家づくりの参考になれば幸いです(^^)v

次回もお楽しみに!

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