ただのなにかの話

人は人を恐れる。

人は人を敬う。

そして

人は人ならざるものを嫌う。

だから。

だから、私に辿り着く。


在るのだから在るのだと

私はそれを受け入れる。

ずっとそうだった。

当たり前のように。

けれど

私には力はないから

よく視える目も

よく聴こえる耳も

ないよ。

僅かな感覚だけがある。

それでも

私はそれらを遠ざけたりしない。

いつも触れるほど近くにある。

当たり前にある。

それを否定しない。

だから私に辿り着く。

力あるものはもっと

視えたり、聴いたり、生み出せる人間のそばが好きだ。

だから

留まらない。

抜けていく。

小さな小さな

揺らぎだけが私に引っかかり続ける。




サポート設定出来てるのかしら?出来ていたとして、サポートしてもらえたら、明日も生きていけると思います。その明日に何かをつくりたいなぁ。