愛しみの記憶

言葉がみつからなくて胸をこじあけて

穴をあけてしまいたいような夜

嬉しいことや喜びの声よりも

どうしても不自然でいやな記憶が舞い降りるときがある。

どうして?何を苦しめたいの?

答えがみつからないままの

何かを待っているような時間。

悲しみは幾度ともなく波よせて

またひいては、返ってゆくのだろうか

想いごと、想い人

多くを得たと想っていても

感情のかけちがい

何かを残してきたような気がする

美しさは、華となる

答えなくところに咲く花は、真の孤高となって

記憶の違いに、その頂きに、

ひっそりとたたずんでゆく

狂おしさの花は、

その記憶の中に咲く永遠のこだま

声なき声に導かれて

ここまでやってきたというのに、

消せないのよ

あの愛しい記憶がね

声なくして言葉になくして

狂おしさに堪えるとき

遠くのしじまに、

愛しさの壁をみつける

残してきてしまった、わたしの愛しみ

その想いと感情。

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