567時代 in Berlin

ハードロックダウン中のBerlinに住んでいます。西暦2020年12月24日。
ここに住んでいると、Covid-19に対して、いろんな意見を聞くし、光景も目にします。こんなにも人の感情や、恐怖、弱さ、強さ、信念が表面化する機会って、今まで私の人生の中でそうなかったんじゃないかな。もちろん、経済的に影響をあまり受けてない人の中には、クールにリラックスして対応している人もいます。しかし、多くの人は経済的にマイナスの影響を受けていますし、娯楽・歓楽を以前のように楽しめない生活を強いられています。相手は目に見えないウィルス。だからか、局地的自然災害や人災時とはまた違った光景を目にしています。世界がこんなにも戸惑って、チープなコメディのセットを変える時のようなバタバタを見ることが、今まであったかな。頭の中で、チャンチャンチャラチャラ、チャンチャンチャラチャラ、タッタータッ、タッタータッて響いても、その渦の中にいると、弱い私は色んな感情を経験してしまいます。
ここドイツでは、メディアが定期的にCovid-19に関連して世論調査を行なっています。もちろん調査元によって数字に差異はありますが、今回のロックダウンに疑問を持っている人は2〜3割のようです。7〜8割方の人は、左派右派関係なく政府の対策を支持しています。行政も科学的根拠に基づいた公正な情報を広めようと努めていますし、サポート機関も案内しています。国民のメンタルヘルスの調査も始まっています。ドイツ政府が出している情報は, 日本政府に比べ論理的で句読点がちゃんと見えるように思います。そして、その情報や方針に反対するのは各個人の自由だが、法治国家である以上、決められた法令には順守することを求められています。それは、ほとんどの人が理解しています。もし反対するのであれば、適切な手続きを通して対応しています。もちろん守らない人もいますし、統制国家ではないので、見つかった場合のみ、ほとんど注意されるか、罰金を支払うように指示されるのみのようです。もちろん、場合によっては逮捕や、警察による暴力的対応、そして理不尽にコントロールされることもあったようですが、概して今では皆各自の視点で冷静に対応しています。
このクリスマス休暇期間、政府はできるだけ移動を控えるように勧めています。しかし、実際は実家に帰っている人もいますし、田舎の別荘や友人宅で過ごす人もいます。また、逆に都会に出てきている人もいます。法定の二世帯以上集まって祝っている人もいるでしょう。旅行に出ている人もいるかもしれませんね。
現在、世界中に猛威を奮って、政治や経済、そして多くの人の生活を大胆不敵に変えたCovid-19。このウィルスに対する見解は人さまざまで、そうあるのが自然だと思います。どのデータや情報を信じ、どのように分析、理解するかは個人差があるものです。
しかし、それぞれの見解は差異あれど、多くの人の望んでいることは、『いち早く以前のようにウィルスのことを気にせず、人間らしい生活をしたい。』って、こと。それにつきると思います。
そこに向かってそれぞれが真摯に向かっていけば、気がついたらウィルスなんて弱体化するんじゃないのかなって、私は思っています。根拠は全くありません。(笑)けれど、今意見が分かれてお互いネガティブな気持ちになるぐらいなら、向かっているゴールは一緒なんだから、共通点に向かって進もうって言う連帯感は生まれた方が、世界が明るい方向に向かうと思います。
やり方が違っても、『ウィルスと共に生きる』を選択する人、『ウィルスを避ける生活』を選択する人、それぞれがお互いに迷惑をかけずに生きられたら素敵じゃんって、素直に思います。
AIDS/HIVが世界に広がった時も、不確かな情報に振り回されて、クリアな目でそのウィルスに向き合えた人は少なかったんじゃないかな。ほとんどの人にとってウィルスは専門外なんです。
ただ言えることは、各自がどのような選択をするにせよ、誰かが重症化して死んだ場合、残された人が一番つらいのは、どの病気でも、どの災難でも世界共通だと思います。
健康でHappyに愛する人と生きられること以上を望むことはそうないのではないのでしょうか。
メリー・クリスマス!
明るい愛あふれる新年を!

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