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初恋の人が結婚して名字を変えた

毎日何気なく見るInstagram。
プライベートのアカウントは基本実際に会った人しかフォローを許可していない。小学校や中学校の時の友人でも交友がなければなかなかフォロー許可しない。

2年前の成人式、5年ぶりくらいに初恋の人と再会した。
中学2年生の頃の初恋は本当に自分にとって漫画の主人公になったような、とても大切なものだった。

同窓会で少し緊張して彼と話したのを覚えている。
そこからInstagramを相互フォローするようになった。

それから約2年。彼はInstagramで結婚の報告をしていた。
成人式の当時は恋人はいないと言っていたけれど、1年前くらいから恋人との写真をちらほらInstagramにあげるようになっていた。

そしてついに先日結婚の報告を上げたのだ。

私は泣いた。

初恋の人が結婚して少しさみしいとか、そんな理由じゃない。
彼が、婿養子に入って、自分の名字を変えたのだ。
(追記:書いた当時、私の育った家父長制の家柄の影響があり、「ななみはお婿さんを取らなきゃ〜」など祖父から言われていたので、婿養子と書きましたが、世界大戦以前の民法の習慣で、今現在婿養子という制度はありません。)

私と同じ、22歳。同じクラスで授業を受けて、まだあどけない頃、好きだった彼が、いや、結婚するカップルの『男性が名字を変えた』。
なんでもないことに思うかもしれないが、実はすごいことである。

婚姻において、夫が妻の名字に合わせるのは、平成27年度でたった9%のみ。(参考:厚生労働省 人口動態統計特殊報告
「婚姻に関する統計」の概況 p9より https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/konin16/dl/gaikyo.pdfhttps://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/konin16/dl/gaikyo.pdf)

今まで出会ってきた男性で、将来結婚を考えている方で、自分の名字が変わるかもしれないことを考えている人はどれくらいいるんだろう。
今まで付き合った人で、まだ早いよと周りに言われながらも少しでも結婚まで考えた人でさえ、名字の話はしたことがなかった。

私から見える世界では、選択制夫婦別姓について賛成の意がよく見られる。

でも、真剣に自身の名字について考えている男性はどれだけいるのだろう。

何回か目にしてきた。
婚約までしたのに、名字について議論して男性が当たり前のように女性に名字を変えることを求めてきて、女性側のアイデンティティや考えを蔑ろにして、結局別れてしまった事例。
女性側がもともと名字を変えたくない意思を伝えてあったのに、男性側の家族に押し切られ、結局女性が名字を変えたものの、後悔している例。

家は子どもが女の子しかいないから、私は長女だから、祖父に「お前は家に残って婿養子を取れ」なんて、中学生ながらに言われてとっても嫌だった。
私が男の子じゃないから言われた言葉に憤慨した。

選択制夫婦別姓が実現したら、、、。
誰に問題があるんだろう?
戸籍の管理システムが変わるのだろうか、それが国にとって不便なのだろうか?

しかし、夫婦同姓による不利益は私たち国民がそのぶん被っているのだ。
クレジットカード、株式、保険証などの名義変更にどれほど時間がかかることか。そして、その不利益はほとんど女性が被っているのだ。
実際どんなものか、弁護士ドットコムでニュースになっていた。

それだけでなく、名字を変えることで自己喪失感を味わう人が女性で33%ほどいるそうなのだが、(参考:内閣府選択的夫婦別氏制度調査結果 https://survey.gov-online.go.jp/h24/h24-kazoku/2-3.html )、そのような女性たちが、「女性だから」という理由だけで、名字の変更を強要され、自己喪失感を味わうのはどうなのだろうか?

私は選択制夫婦別姓が早く認められたらいいなと思う。
サイボウズの青野さんが選択的夫婦別姓について訴訟を起こしているので、ぜひこちらも読んでみてください。

では、まだ選択制夫婦別姓が認められていない現状、私たちはどうするべきか?

男女問わず、どちらにも名字への思い入れがある可能性を蔑ろにせず、「男だから」「女だから」という考えを捨て、カップルの2人でどちらの名字にするのが最適なのか、ニュートラルに話し合うべきだと思う。

もちろんジェンダーニュートラルに話し合いをして男性側の名字を選んだ人はたくさんいると思う。でも、本当にジェンダーニュートラルな話し合いがされていて、94%もの女性が名字を変更したとは思えない。もちろん、結婚して名字を変えるのを楽しみにしていた女性も多いと思うけれど、きっと多くの女性も、自分の意志と反する決断を余儀なくされた例は多いからこの数字になっていると思う。

でも、でも、少なくとも私の初恋の人は、きっと男だから、女だからという価値観で名字を決めた訳じゃないんだ。

こういう風に、ニュートラルに話し合うカップルが増えたら素敵だなと思う。
私にとって理想のカップルだ。

ジェンダーニュートラルに、交際者と話し合って結婚を決めた君へ。
心から結婚おめでとう。


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ななみん

京都大学経済学部/🇧🇪🇨🇭🇰🇷留学/日本語,English,francais, 한국어/旅行/ファッション/読書/映画 好きなものたくさん🍭✈️💼👗👘⭐️ 徒然なるままに、文章を書きます。誰かの明日の悲しむを抱きしめる文章を書きたいなと思っております🌷

ジェンダーとかセクシャリティとか悲しい思いをもうしたくない

自分の体験や、みんなに知ってほしい、ジェンダーやセクシャリティについて話しています。
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コメント1件

このくだんは難しい問題ですよね。
私自信は夫婦別姓は、繋がりがそがいされている様に感じるので、あまり賛成では無いのですが、離婚も経験しているので、名字を元に戻した元嫁を慮ると、有りなのかなとか考えたりもします。
私のいとこの三姉妹の長女は、檀家なので、婿養子を強制されていましたし、昔からずっとそう言われてきたので、皆当たり前だと思っていましたが、この文章で色々考えさせられました。
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