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「組織の評価軸」と「私の評価軸」


チームや組織で働いていると自然と上司や同僚など、働いている人たちから評価を受けることになる。技術が高い、コミニュケーション能力が低いなど。評価というのは誰でも無意識のうちに行っているし、仕事を円滑に効率良く進めるためにも、適切なポジションにメンバーを配置するためにも必要なことだと思う。


けれど「仕事での評価軸」とは別に私は「自分の評価軸」を持った方がいいと思っている。仕事での評価を上げるために学習したり技術を磨いたりすることはとても大切だけれど、自分で自分を評価する時の基準は、自分で考えて作った方がいい。なぜなら組織での評価軸はその組織の利益を上げるためのものであって、私という一個人の幸福のために設けられているものではないからだ。


当たり前だけれど、仕事で大きな成果を出せる人が組織では重宝される。けれど、成果を出していても嫌な面を見ていたり、その人を苦手と感じていたりしたら、人として最低限の敬意は払っても、特に尊敬する必要なんてないと私は思っている。仕事での評価が高い人すべてが人として魅力的なわけではない。「私の評価軸」にとって魅力的でなければ、無理して憧れる必要はない。


仕事を請け負っているのだから、最大限成果を上げられるよう工夫するのは大前提だけれど、自分が魅力的だと感じる人、つまり「私の評価軸」での評価が高い人には、組織での評価だけを高めても近づけるわけではない。


私は何が好きなのか、どんな人を魅力的だと感じるのか、何をしている時が一番楽しいのか。どんな人と交流したいのか。まずは「私の評価軸」を作る必要がある。そして、自分からの評価を高められるよう行動を変える必要もある。


組織で働いていても、成果を出すために効率を重視して余分なものを削ぎ落とさなければいけなくても、私は「私の評価軸」に基づいた、自分を魅力的にする工夫を、絶えずおこないたい。他人の評価軸だけを指針にするのは楽だけれど、その後は自分のことをつまらないと評価する、つまらない生活が待っている。そんな生活から全力で逃げるために、私は私からの評価を高めるために、学習し美味しい物を食べ友人と会い好きな服を買う。自分で意思決定をおこない、生活をつくっていく。


「私の評価軸」を持たない、つまらない人間だけにはなってはいけない。



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