見出し画像

神経回路が形成されるまで繰り返す


先日こんなツイートを見た。



芸術だけではなく、それぞれの仕事や表現活動などにおいて技術を磨くために基礎練習を求められる時がある。技術を習得するために基礎を何度も何度も繰り返し練習することは欠かせない。


そしてこの基礎練習を繰り返すことには根拠もある。


神経細胞の数は特殊な例を除いて、生涯増えることはないが、回路の連結の仕方はいくらでも新しく形成することができる。繰り返し練習を重ねることによって、ピアノで難しい曲が弾けるようになったり、複雑な器械体操ができるようになるのは、脳内に新しい回路のパターンが形成されるからである。 ー福岡伸一「動的平衡」


同じ動きを何度も繰り返すことにより脳内の神経細胞の新しいパターンが形成され、初めは慣れなかった動きも慣れていき技術を伸ばしていく。体は何度も練習することによって、自然と技術が向上する仕組みになっているのだ。


なので自分が好きでやりたいことがあった時、とりあえず3年間つづけてみるというのは、技術を習得するという点では間違っていない方法だと思う。その3年間は一つの技術を習得するための時間と捉え、同じ作業を何度も繰り返して、体に技術を形成させることに集中するのだ。


一つの技術を習得したいなら、時間には限りがあるため、自分の人生にそこまで必要ではないものは切り捨てた方がいい。練習に充てる時間を毎日確保し、継続することが一番難しく、そして習得への近道だと思う。


常に変化しつづける自分の心や体にも左右されない確かな技術が、時に自分を守ってくれると私は信じている。

この記事が参加している募集

コンテンツ会議

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?