一緒につくりあげるスタンスでありたい


フリーランスとして働く人が増えている今、「上司」「部下」といった上下関係があるなかでの仕事は少なくなっていき、「それぞれのスキルで協力しあって一つの仕事を成し遂げる」機会が増えていくのを、自分自身がフリーランスのため身を持って実感している。


上下関係もなく仕事を進めていく時、大切だと感じているのは委ねられた仕事に責任を取る姿勢コミュニケーションを丁寧に積み上げることだと思う。


仕事をしている時に生じる摩擦のほとんどは、コミュニケーション不足が原因だと感じている。


ライターであれば記事を仕上げる前に記事の傾向、読者が記事を読んだあとの終着点等、気になったことは質問した方がいい。方向が不明瞭なまま記事を仕上げると、目的に沿っていない記事ができてしまう。


そして協力して一つの仕事を成し遂げるには相手との信頼関係が欠かせない。信頼関係を築くためにコミュニケーションを積み重ね、そしてある一定の信頼が積み重なった時にできるようになることがある。


そして自分が信頼される人間になるために必要なのは、正直さ相手に対して敬意を持つことだと思っている。分からないこと、できないことを正直に伝えることや、相手の領分の仕事に対して敬意をもつこと。こういったことをコツコツとつづけて小さな信頼が少しずつ積み重なっていく。


仕事上でのミスを他者の責任にするのではなく、正直に「ごめんなさい」と伝えてまた対話をつづけていく。対話をあきらめないことが、信頼関係を築くうえで欠かせない。根気よく寄り添う姿勢を相手に提示することが必要なときがある。


ただしなかには「信頼関係を築く」という点を重視していない人もいるので、もちろんすべての相手と信頼関係が築けるわけではない。


ただ、仕事を依頼する側も依頼される側も、フラットな状態で一つの仕事を一緒につくりあげる姿勢を保っていなければ、と思っている。

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