「うみのお城」蜂煮　　　　　漫画

わ、だ、WADADA！！発狂したね、蜂煮先生のオリジナル作品が出版されたと知った時！！ほんとマジで感激して喜びの声を上げてしまった！で、速攻で購入しました！！
先生、進撃の二次創作を描かれてて、ほんっとに面白くて絵も綺麗で、勝手に大大大ファンだったんですよ。
そのとんでもない鬼才ぶりは、筆舌に尽くしがたき。
素人目に見てもそうだったんから、この才能はオープンになってしかるべき。
先生のオリジナル、嬉しすぎー！で、良すぎー！！！

正直、癖がめちゃめちゃ強いから、一般向けか？と言うと違うかもしれないんだけれど、私みたいに「ずっとどこまでもついていくぜ！！」という確固たる意志で崇拝する信者たちが多くいると思われます。
並外れたセンス、画力、惚れるぅぅぅ。めちゃくちゃ面白い！！！品性なんてどっかに吹っ飛ばしちゃってる（褒めています）中に何故か知性を感じるんだよなあ。こんなにも強烈で猛烈な作家性、憧れずにおれない！

猛烈なるクソデカ感情で大好きなヤマに猛アタックのウミ。10年という長い年月、ヤマを思い続け、ついにヤマと再会したウミ！！
会ってすぐ、なまやまに興奮して鼻血出しちゃうし、好きって言っちゃうし、under the ヤマワキだし、変態ぶり炸裂！！
わ、だ、WADADA！！面白過ぎて、腹抱えるよ！！！
ウミのサイコな行動の背後に燦然と輝く「PSYCHO」のポスターとか、あちこち芸も細かいんだよね～。1000個の質問？！あんなにモブは適当だっていうのに。
そうそ、ＯＮ・ＯＦＦの匙加減が絶妙なのよ。と言うか、取捨選択が秀逸～。手を抜くところは抜いてて、詰めるところは詰めてる。ウミ、ヤマ、カワって名前もさ・・・笑。
めちゃくちゃ振り切っちゃってるんだけど、ストーリーを置き去りにしてないところがあっぱれなんですよ。

例えば（？）、マイケル（ジャクソン）ってダンスが上手じゃない？ムーンウォークとか代表的な技（？）もあるし、めちゃくちゃかっこいいけど、彼のパフォーマンスを見てると、というか、ダンスの上手な人達を見てると、ダンスの合間のビシっとした静止があるから一層ダンスがキレッキレに美しく見えるんだって気付くじゃないですか？フォーって。静があるから動が光るみたいな。で、マイケルのダンスで言うところの、動がギャグで静がストーリーなのよ、本作では。静があるから動が光る、ストーリーがしっかりあるからギャグが光ってるんだと思います。
そのメリハリが神がかってるんだよなぁ。

ストーリーはラブですよ。LOVE、ラブ。
ウミがヤマに好き好き大好き攻撃して、ヤマもウミに惹かれていく・・・っとまあ王道なんですが、最終的にウミもヤマも現在の自分自身を見つめ直し、クライマックス、真っ当な感情で行動を起こすんですよ。フィクションであることに流されず、現実離れせず、責任を持った大人な展開で、意外に地に足がしっかりついているんですよぉ。ウミは終始一貫した奇行ぶりだけれど、とことん一途で、数々の型破りな言動もロマンチックに思えるほどヤマにぞっこんで純粋な愛を捧げてて、可愛いくて切ないんだよね～。何が起こるか分からないけど（ギャグ）、道筋は見えている（ラブストーリー）っていうアンバランスさがホントに最高！！

ギリっギリラブコメの枠からははみ出ない程度に狂気な偏愛ぶりで笑わせつつ、行き過ぎず、節度ある程度のギリっギリの変態加減（だと私は思います）で、ちゃっかりリアリティは失わずに仕上がってるんだもん、やるぅってなっちゃう。オープニングとエンディングが対をなしてて、構成もグっ。
こういう才気溢れる作品を読むとつくづくBLに出会えて良かったなあって幸せを感じます。へんてこりん万歳！ありがとうBL。

つーか、ヤリラフィって何よ！！とか、突っ込みどころ満載だから、とにかく読んでみて欲しいです。読まなきゃわからないっス。ほんと大好き。ほんと好き。センスの塊！！
蜂煮先生、次作も超超超超楽しみにしております！

んもー、ゲイリー・オールドマンもダニエル・デイ＝ルイスもウミも最高の役者だよ！！！かっこいー！！！

ということで、推します。