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勝手に1日1推し 143日目 「ウェンズデー」

「ウェンズデー」監督:ティム・バートン     ドラマ

うほうほ!鼻血!目血!耳血!尻血!あらゆる穴から血が噴出する!やっと見ました、「ウェンズデー」。最高オブ最強!!
しょっぱなからやってくれましたな!ゴシックファンタジーホラーを撮らせたら右に出るものなし!!ティム・バートン、嬉しいなぁ。本当に大好き!

アダムス・ファミリー」×ティム・バートン。なんてドリーミーな組み合わせなんでしょう。ぽっ(頬が赤らむ音)。夢のようだわ。良すぎる以外ないっしょ。で、良すぎる以外なかった!
オープニングからやってくれました!「コープスブライド」か?はたまた「スリーピーホロウ」の世界じゃん!!!もう、うっとり。

そしてそして、オリジナル「アダムス・ファミリー」のあの素晴らしいキャストを上回る完璧なキャスト陣で震えたぜ!!

そうよ、個性的なかんばせこそがティム・バートンのミューズですわよ。ウィノナ・ライダーでは可愛過ぎる(褒めています 大好きです)!!
オリジナルのウェンズデー、クリスティーナ・リッチを引き継ぎ、本作はジェナ・オルテガ。
強烈なオーラを放ち、一度目にしたら最後、一瞬で虜に。目で追うことをやめられない抗いがたい魅力!セイヴィアがビアンカに頼むの分かる(本編をご覧下さい)。絶対好きになっちゃうでしょ。あの目力、眼光の鋭さ、あ~あの目で見つめられたい♡って思っちゃう。瞬殺~。

てか、デコが出てないと分からないよ、クリスティーナ・リッチ!!初め全然気が付かなかったじゃないか!!まさかの出演!いやはや、にくいキャスティング!

アンジェリカヒューストン改め、キャサリン・ゼタ・ジョーンズのモーティシアのお色気よ、、、尊死。
言い出したらキリがないので、この辺にして、まぁ、ザ・ハンドの大ファンであることだけ、最後に言いたい!今回のあの演技、アカデミーの主演賞ものよ。登場した時は、叫んだよ!きゃーハンドーー!!って。チャーミングで好き。

あら、嫌だ、オリジナルと比較とか、古参の話をつらつら書き連ねちゃった、てへ。失敬!
全然元ネタを知らずとも、老若男女問わず楽しめる極上の爽やか(?)学園ミステリーに仕上がっているので、ご安心を。

度重なる奇想天外な問題行動で転校を繰り返すウェンズデー・アダムス(15)。行きついた先は、両親の母校で全寮制の「ネバーモア学園」。のけ者たち(人狼・ゴルゴン・ヴァンパイアなど)の暮らす学園は、街に住む人間たちから疎まれています。最近、その学園近くの森で凄惨で異常な殺人事件が多発しており、保安官(人間)は学園の人間の仕業と疑い、極秘捜査中。(人間たちはのけ者(と呼んでいる時点で分かりきってはいるが、両者にはかなり隔たりがある)を差別し、見下しており、交流活動が行われているも主に経済面の為と言う上っ面の理由みであって、結局お互い信用していない。)表向きは熊の仕業とされているものの、その殺され方は明らかに違っているのです。ウェンズデーはその熊ではない何かの犯行を目撃し、そして襲われ、それでも助かったことから解明に乗り出す・・・というお話です。

ウェンズデーの物言いは、シニカル且つアイロニカルで、爽快です!
中々自分では口に出せないようなことをズバっと、スカッとぶった切り、何人をも寄せ付けず、何事をも顧みず、自分の意志や考えを貫き行動する人です。何カ国語も操り、チェロを弾きって、色々賢く、自分を信じて疑わず、確立しちゃってて、まぁ、大変!
絶対無二の存在感は決してモブになれない者の性の現れで、羨ましくもあり、逆にやっぱり大変でもあるよなって思いながら見てました。(ウェンズデー程じゃなくても、いるよね、こういうモブになりきれない存在の人って・・・。)

中でも最高潮にクレイジーでかっこ良くて惚れちゃうのが、レイヴン(ダンスパーティー)でのダンス!!その圧倒的なオリジナル感に痺れます!あのゴスなドレス・・・可愛すぎる~。似合い過ぎる~。からの血の雨。最の高。
エッジが効いていて、エキセントリックでエクストリームな展開&演出、大好きよ。このウェンズデーのブレなさ、頑なさが随所で笑いを生み、子気味いいんだよなあ。

謎の解明と共に登場人物たちそれぞれの個性や特性、バックボーンも絡み合い、ほんっと楽しい!
同室になるイーニッドとウェンズデーとの関係がまた、非常に注目なポイントですぞ!

そもそも、子供たちが得体のしれない何かと対峙するって、しかも現代じゃない、且つ、過去との因縁が関係しているってところで「ストレンジャーシングス」と同じような構図なんだけども、全く別物なところも興味深い!
ファンタジーの世界として、色々な要素が盛り込まれてるんだよね~。
秘密結社とか、秘密の暗号とか聞いて、ワクワクしない人なんて、いる?種族を超えた恋あり友情ありで、ドキドキしない人なんて、いる?両親の過去や彼らとの距離感に、ザワザワしない人なんて、いる?
いいなあ、って思います。
それに加えて、しっかり初志貫徹なのも嬉しいし、尊敬します!のけ者への温かい眼差し(愛情)と、彼らの悲哀や現代社会の歪を風刺的に上手に取り込んでいるぅぅぅ。嗚呼、相変わらずのバートンイムズにドヒャー!の鼻血ブー!ってなる訳です。バカの一つ覚えのように最高!と連呼してしまう私を許して。

更に本作は、”のけ者vs人間”のみならず、学園内での”のけ者vsのけ者”の二層仕立てなところも、争いや分断が進む世界を反映している気がして今っぽいなって思いました。
チェンソーマン(12巻)」で

流動性のないコミュニティにはいじめはあるものだ

って戦争の悪魔が言ってたんだけど、本当にそうだなって思います。どんなに小さいコミュニティでも内部では、配慮ではなく排除が先行しがちなんだろうな、現代社会ってって思います・・・。

でもまぁ、そんな中、物語の上だけでも力を合わせて解決していく姿が見られるのは嬉しいし、希望が持てるってもんです!!ビバ、養蜂家の連帯!!
夢があって素敵な納得のエンディングでした!(が、いくらなんでもそのプレゼントは豪華過ぎん?←本編要確認)
あれだけ拒否ってたハグを最終的に受け入れたウェンズデーの成長に、私はもう、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ(母)になった気持ちで感無量でした!!

シーズン2も決まってるんでしょ?嬉し過ぎ!待ち遠しいなあ。

最後になりますが、ウェンズデー×イーニッドの組み合わせが「ゴーストワールド」を思い起こさせた(物語は全く異なっています)!見たくなったよ~、どこかで無料配信してないかしら?
気付けば名前がいっしょじゃん!イーニッド(2人の性格は逆のパターン)!!

と言うことで、推します。

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