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私は未来がわからない。だから今、やりたいことをする。

「すこしでも多くの人の、ちょっと豊かな瞬間をつくる」
続けて、コミュニケーションをデザインしていくこと。就活中に延々と書き続け、言い続けた言葉。将来の夢とか成し遂げたいこととか、散々聞かれてそう答えた。なんだその抽象的な、って思った人も多いと思うけど、私はこれを曲げて面接や選考に臨んだことはない。だって、どれだけ考えてもそれ以上のものなんて見つからなくて。そんな綺麗事まかりとおるわけない、と鼻で笑われて泣きながら帰った日も今となっては懐かしい。

今は『こうなりたい』という理想があったとして、未来の自分もそうなりたい、と思っている自信が私にはない。だから私は『心理学を学んでみたい』という意思だけで進学したし、でもその選択に後悔はない。なんとなくカウンセラーいいな、とか思っていた自分も変わって、いつの間にかデザインとか写真とかにこだわっていた。でもそれは心理学を学んでこそ思ったこと。どんな要因がどんな行動を起こすのか、何がウケてなにが受け入れられないのか。人についてどれだけ考えても飽きないんだ自分、て思えたのはこの大学生活のおかげである。

もちろん今だって、将来のなりたい自分像はある。でも数年後の自分が、そう思っている確証はやっぱりどこにもない。悪く言えば、私は流されやすいし飽き性だ。でもだからこそ変化し続けることができると思っている。変わることのほうが難しい、という人もいるけれど、私にとっては変わることの方が簡単だった。だってそれは石が川の流れに乗ることに似ていて。川の流れに乗った石は、どんどん削れて丸くなって行く。本質はきっと変わらないけど、見た目は変わって、環境も変わる。上流から海に流されて、でも置かれた場所で咲かなきゃいけなくなって、また変わっていく。

苦労して実感したことでしか、人を救えないなら。言葉で人を救いたい私は、言葉でもっと苦労しないといけない。だって伝えたいことが同じ温度のまま伝わることって、思っているより難しい。
「伝え方と伝わり方にこだわりつづけたい」
言葉をデザインしていくと決めた私のもう一つの覚悟だ。変わり方を知らないと、言葉は広がらないし、言葉に出会えないし、言葉で救えない。

後輩の口から「就活」というワードと話題が耐えなくて、ふと思い立ちこの文章をぬらぬらと書き上げた。就活をしていると、「こんな未来のために」という、なんでそんな将来のことを考えているんだ!と一歩引いてしまうような人たちに出会うことがある。でもそんなに焦らなくていい。未来を見ることだけが、将来と向き合うことじゃない。今の自分を満たさないとなにも生まれない。そんな私をある人は変わってると言い、マイペースだといい、気分屋だと言う。

だって私は未来が分からない。だから今、やりたいことをするだけだ。

#エッセイ #日記 #就活

読んでくださってありがとうございます。今日もあたらしい物語を探しに行きます。