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右側、それか3番目。

「ヒミツ」って響きが昔から好き。特別感溢れる響きと、秘密と言うだけで価値が生まれちゃう魔法。aikoの「秘密」という曲が大好きなのは言うまでもない。その曲を聴いてから、私の秘密の定義は「愛」でもある。

思ったことをすぐに伝える素直さはとても大事。ただ、昔は分からなかったけど、繰り返し古文の授業で聞いた「奥ゆかしい」が今ならわかる。言うが正義、ではない。言わなきゃと思ったことほど言って後悔したりして、伝えるか迷ったことほど言うべきことだったりする。
もちろんそれが全てじゃないし、直感で物を言うこともわたしは多い。じゃあ違いって何なのか考えてみた。多分、この思考が自分の手から離れたときにそれでも自分のものであり形を変えてしまわないか、だと思う。

あなたの秘密はなんですか?と言われて、本当に1番の秘密を話す人はきっと少ない。でもそれでいいと思っている。秘密はきっと何よりもあたたかいもので、あなただけのものだと思うから。
でも、こうも思う。いつまでも中に隠していたってしんどくなることも、その価値が薄れることもある。たとえば誰かを好きだと思った気持ちは、その温度は、今のあなただけのものである。未来のあなたに手にできるかどうかは分からない。

言ったり言わなかったり、そのタイミングすらわからない。曖昧で甘酸っぱくて惑わされる。でもだからこそ秘密というベールはいつも半透明で私たちの心をくすぐり、理由もなくあたたかい抱擁をくれるのだと思う。

そんな私、とある機会がありまして秘密というタイトルで文章を書いたのですが、結局出さずじまい!それはしたためた文字たちがかわいそう。そっと宝箱から出す時がきた気がする。秘密だけど、恥ずかしいけど最後に載せて今日はおわり。

「秘密」
右にある引き出しの、上から3番目。私の宝物を入れる場所だった。小学生の頃には友達との交換日記、中学生では好きな人からの手紙、高校時代には当時の恋人との思い出が詰まっていた。大事なものを右側に置く癖があるらしい。私は決まって人の左を歩くし、ものを選ぶ時もだいたい右を選ぶ。それか、決まって3番目。大切なものを3つあげなさい、と言われたら決まって1番大事なものを3つ目に書いた。斜め下に大事なものをおくなんて、と思うかもしれない。でも、誰かとつないだ手は必ず斜め下にあるし、向かい合った大事な人の心はいつだって右斜め下にあるでしょう、と言いたくなる。指折り数えた3番目は、いつだって手の中心にいるし、大事なものほど、後ろに隠して守りたい。でもそんなことは私だけのこだわりで、単なる照れ隠しである。1番大切なものを、大切だとそのまま言えるほど私は素直じゃないらしい。右側、それか3番目。それが私の宝箱のありかだということは、いつまでも私だけの秘密である。

今日は七夕、織姫と彦星の幸せを願って。こっそりと短冊にわたしの秘密を記したい。

#日記 #エッセイ #コラム

読んでくださってありがとうございます。今日もあたらしい物語を探しに行きます。