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財布を無くしたショックから立ち直り、なくなったお金以上の臨時収入を得た話(ライティング・ゼミ課題)

こんにちは、エミリーです。

現在、天狼院書店の「「超」ライティング・ゼミ」を受講しています。そこで週に1回提出している記事をこちらにも投稿しています。

今回、8/2締め切り分の第17回の課題を投稿します。今回から文字数が2000字から5000字に増えています。

初めての5000字、果たして今回はホームページ掲載されるのでしょうか。


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「あれ、お財布がない」
ファミレスで勉強していた私はお会計をしようとレジに行ったら、財布がないことに気づいた。
必死に探していると、
「落とし物として届いていたこのお財布はあなたのですか?」
と聞かれた。

それは間違いなく私のだった。
本人確認をと言われて焦ったが、幸いリュックに定期券が入っていたので、私の名前が確認でき、受け取ることができた。

手に持ってみたら、
あれ、なんか軽い。
こんなにスカスカだったっけ……。
まるで自分のものじゃないみたいな違和感。

店員さんに尋ねてみた
「これ、どこで拾ったんですか?」
「お客様が入り口に落ちていたと届けてくださいました」

嘘だ!
私はお店の外に落としていない。
なぜならお店に入って席についた時点で家から持ってきた商品券を財布に入れたのを、はっきりと覚えている。
ということは誰かが店内で盗んでお店の外に捨てたんだ。

ただ、クレジットカードやキャッシュカードは無事だった。
とにかく支払いを済ませて家に帰った。

家に帰って落ち着いていたら、商品券と小銭が全部なくなっていたことに気づいた。
だから軽かったんだ。

そして、内ポケットに隠していたお札もなくなっていた。
内ポケットの中身までじっくり見られていた。
そのことにすごくショックを受けた。

財布をなくした時の私の体の状態は、高熱の時みたいだった。
寒くもないのに血の気が引いて、体が震えた。

誰かにこのことを話したかったけど、夫は子どもたちと公園に出掛けていた。

そこで妹にLINEしてみた。
妹は心配してくれたけど気持ちは落ち着かなかった。

何も手につかなかった。
家族が帰ってくるまでの1時間半が酷く長く感じた。

やっと夫と子どもたちが帰ってきた!
子どもたちのお風呂の手伝いをしたり、夕食の準備をしていたら気が紛れて少し気持ちが落ち着いてきた。

「どうしよう、夫に話そうか。でも、話してダメだしされたら悲しいし……」
しばらくそのままご飯を食べ続けた。

「夫も同じ経験をしているから、きっとわかってくれるはず」そう思った。
実は、夫も近所のドラッグストアでお財布を落として現金だけ抜かれたことがあるのだ。
その時は警察に被害届を出し、実際に財布の指紋を調べたり、お店の監視カメラを見てもらったそうだ。
結局犯人の特定には至らなかったのだが。

そこで私は静かにきりだした。
「今日悲しいことがあってさ」
「どうしたの?」
「財布を落としちゃって……」
「え!?」
「保険証とかクレジットカードは無事だったんだけど、商品券とお金が取られちゃって」
「そうか、それは悲しいことだったね」
「私が落としたのと、悪い人が拾う確率って相当だよね」
などとそれまで頭の中でモヤモヤしていたことを全て吐き出した。

私に対して普段ダメ出しが多い夫だが、この時ばかりは優しく慰めてくれた。
もちろん「同じことが起きないように対策してね」とは言われたが。

夫に話したこと、そして、夫が同情してくれたことで気持ちがスッキリした。
もうなくしたお金と商品券は戻ってこないけどこの問題は私の中で消化することができた。

さらに、毎日夜に書いている日記にもこんな感じにポジティブに締め括ることができた。
「朝勉強する時間が持てて良かった。
ダンスのレッスンで楽しく踊れて良かった。
お財布の件はショックだったけど、現金をその前にある程度使っていたこと、カード類が無事だったこと、夫が優しく話を聞いてくれたことに感謝。
最善の事しか起きない。大丈夫!」

夜もお財布のことを思い出すこともなくぐっすり眠ることができた。

実はこの時取った行動は、科学的に正しい行動だったのです。

樺沢紫苑さんが書いた『ストレスフリー大全』という本に嫌なことを忘れる方法という項目がある。
樺沢紫苑さんは精神科医でありながら、Youtubeでの動画投稿や本の執筆を行なっている。科学的に正しい具体的なToDoを示してくれるので、わかりやすく、私はよく参考にしています。

さて、著書の内容「嫌なことを忘れる」に話を戻します。
そこでは3つ紹介されています。

1つ目は、嫌なことはアウトプットしないということです。
なぜなら何回も人に話したりすることで強烈に記憶されて忘れられないようになってしまうからです。
これは宿題で漢字や英単語を何度も書いたり、古典などを何度も呟いたりして覚えてしまうのと同じこと。
とはいえ、誰にも離さずに心に留めておくのはストレスが溜まってしまいますよね。そこで、「1回までならOK」というルールを徹底することが大事です。
自分の信頼する人に一回だけ話して終わりにする。
そうすれば、ストレス発散&記憶が強化されません。
そして、ここでネガティブを吐き出し切って忘れるということが大切です。

私の場合、夫に全部を話し切ってスッキリました。
「いやいや、その前に妹にLINEしてたじゃん」と思うかもしれないが、私の中で「話す」という強いアウトプットをしたのは1回だけなので、そこは許して欲しい。
LINEではあまりスッキリしなかったので、やはり話すことのアウトプット効果が高いことを実感しました。

2つ目は、寝る直前に「3行ポジティブ日記」を書くことです。
3行ポジティブ日記とは何かというとその名の通り、今日の良かったことを寝る前に書くことです。ポイントは、お風呂とか歯磨きとかトイレとか全部終わって「あとは布団に入るだけ!」という時に書くということです。

夜、寝る前の時間は記憶のゴールデンタイムと言われています。
なので、ここで「つらい出来事」や「嫌な出来事」を思い出すと、記憶に残りやすくなってしまいます。
でも、この時間に「楽しい出来事」を考えたらどうでしょう。
そう! 楽しい記憶が残りますよね。

これって上書き保存だなと思いました。
頭の中のワード文章に今日の良かったことも嫌なこともいっぱい書いてある。
でもそこにポジティブなことだけを書いてポチッと上書き保存ボタンを押す。
そうすると頭の中はポジティブなことだけになりますよね。

また、一件落着すると忘れやすいというのもあります。
心理学でツァイガルニック効果というそうです。

一件落着というと水戸黄門を思い出しますが、まさにそれで、
連続ドラマや連続するアニメではストーリーを思い出せますが、
1話完結である水戸黄門などはストーリーを思い出すのは難しいのでないでしょうか。

私は以前から日記を書いていました。それは、良かったことでも悪かったことでもなんとなく書いていました。でもこのことを知ってからポジティブな面を書くポジティブ日記に変えました。

それまでは嫌なことがあると布団の中でも悶々と考えてしまい、なかなか眠れないことがありました。それだけでなく、ふとした瞬間に記憶が蘇ってモヤモヤすることがありました。
でも、ポジティブ日記を初めてそれがなくなりました。
「今日もいい1日だったかも」
と思って眠りにつくことができました。

今回の財布をなくした件も私の中で、ポジティブに転換し、一件落着しました。
そのことで眠れなくなることも後日もやもやすることもありませんでした。
もちろんこの文章を書いていても苦しくなりません。


3つ目は、賢者のワークです。
やり方としては、
①嫌な出来事をひたすら紙に書く
②30分以上おく
③自分が書いたものではなく、誰かが書いたものとして読み、
 賢者(第三者)になったつもりでその悩みに回答をしていく。

これは事実と感情を切り離すことができるワークです。
なぜそれをしないといけないかというと客観性を失ってしまい、感情的になって泥沼になってしまうからです。
例えば上司に怒られた時に、冷静に考えると「自分に良くないところがあったので、そこを注意してくれた」となるわけですが、感情的になるとその上司の人格否定まで始めちゃいますよね。

今回のお財布の件では2つ目のポジティブ日記まででスッキリしたので、これはやりませんでした。話すアウトプットをしているので2回目のアウトプットになってしまうからです。そう、こちらも「1回ルール」が大事です。

そこで、別の機会にやってみました。
なんとなく不安やモヤモヤが頭の中にたくさんある時がありました。
そこで思いつくままに書いたところ13個ありました。

例えば、
・やりたいことをする時間がない
・人付き合いが苦手
・自由な働き方に憧れるけどテレワークすらできない
などです。

それに対して時間をおいてみたら
・実は通勤時間とか時間あるよね。そこでダラダラSNSしないのでやりたいことやってみたら。
・人付き合い苦手かもしれないけど、今そんなに困ってないよね。
・なんやかんや出勤して人と雑談したりするのも悪くないよね。テレワークも少しずつできるようになるよ。
と回答していました。

これをしてみたら、
「あれ、私の悩みってたくさんあると思ったけどこれしかない」
「ていうか大したことなかったかも」
と思えてなんだかスッキリました。


そんなこんなで、お財布のショックから立ち直った私でしたが、その2日後、「災いを転じて福となす」な出来事がありました。

それは、こんなメールが来たからです。
「〇〇の感想キャンペーンにご応募ありがとうございます。あなたが●●賞に選ばれましたので、そのご連絡です。」

「え、なんだっけ?」
応募したことすらすっかり忘れていたのですが、添付のURLをクリックして思い出しました。
そして、そのホームページを見てみたらなんと商品券がもらえるとのこと。
さらに驚いたことにその金額がなんとなんと、

今回の被害額のほぼ2倍の金額でした。

すごい!!
なんという偶然でしょう。

そのメールは本来ならもっと早く届くはずでしたが、なぜかお財布事件の後に届いたのです。

もちろんただの偶然かもしれません。

スピリチュアル的な話になってしまいますが、嫌なことが起きた時にその嫌な気持ちを引きずっていると嫌なことを引き寄せてしまいますよね。

でもその嫌なことを断ち切ってニュートラルな状態でいると良いことが起きるのではにでしょうか。

つまり、私がこの嫌な出来事(財布の盗難)をちゃんと乗り越えられたからこの出来事(賞の受賞)が起きたのかなと思ったりしました。


ということで皆さん、嫌なことが起きたら、

1回だけ親しい人に話す
または
賢者のワーク

そして、
3行ポジティブ日記を書いて、ポジティブで今日1日を上書き
してみてください。

どれも簡単にできるのでオススメです。

ーーー本文ここまでーーー

今回は残念ながら掲載となりませんでした。ここまでの文字数を書くとなかなかの達成感と疲労感があります。

でもまた1週間後の締め切りに向けて頑張りたいと思います!


ありがとうございます

エミリー


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