七沢智樹 - #テクノロジーの哲学

七沢智樹 - テクノロジーを哲学し設計するTechnel合同会社代表/ Profil…

七沢智樹 - #テクノロジーの哲学

七沢智樹 - テクノロジーを哲学し設計するTechnel合同会社代表/ Profile→ https://linktr.ee/nanasawa

マガジン

  • 原生ジャングルへの思い

    ぼくの西表島についての記事をこちらにまとめます.

  • テクノロジーの哲学

    ぼくのテクノロジーについて書いた記事をまとめています.

  • ウェルビーイングを問い直す

    ウェルビーイングが幸福感をともなうものというニュアンスで語られることに異議を唱えたい。

  • 意識研 - 「意識」とは? AIに回答不能な究極の問を問う

    • 7本

    意識研 https://ishikiken.studio.site/

  • GPT4が書いたテクノロジーエッセイシリーズ

    GPT4は,テクノロジーについて語らせると,私が書くよりいいんじゃない?という文章を書いたりします.もちろん「真っ当ないいこと」になる傾向がありますが.実験的に,エッセイシリーズを始めてみます.

最近の記事

  • 固定された記事

技術哲学とは何か−−人とテクノロジーの関係を捉え直すために

技術哲学とは何か? 日本では,情報が少ないので,noteに基本的なことを書いておきたいと思います.先日ある出版企画の一環でインタビューを受けた時に話した内容を元にまとめています. 私が今日お話ししたいのは,一見マイナーに見えますが,現代において非常に重要なテーマを扱っている「技術哲学」についてです.技術哲学は,テクノロジーとは何かという問いから出発し,テクノロジーに関して哲学的に論じることで,テクノロジーにまつわる社会的問題を考察するのみならず,よりよいテクノロジーと人や社

    • 亜熱帯ジャングルで、"Primitive Cyborg" になる

      Iriomote JUNGLE CLUBのこの3月のギャザリング無事全行程完了。全体で12日間のジャングル仮暮らし。計24名の方が参加。とてもよかった。参加いただいた皆様ありがとうございました。 今回、Starlinkを導入し、トラブルありつつなんとかJUNGLE Office稼働。ジャングルで仕事するというのは新鮮な体験。ぼくもかなり原稿書いたがよい、とてもよい。自然からのインスピレーションがふんだんに注がれる。テクノロジーと原生自然が交差するのもよい。そして、議論も良か

      • Vison Proは、空間コンピュータだった――ここにある身体の延長のための装置となるか?

        (Facebookと技哲サロンにポストした内容と同じです) X(Twitter)で、発売当初にVison Pro体験したい、、という心の声をつぶやいていたら、実は、技哲ナイト!見ていますという、MESONのスタッフさんから連絡いただき、昨日、ついに体験させていただくことができました。MESONさんは、Vision Proアプリをすでにリリースしているスタートアップ。創業者のかじさんから、アップルがすごいゴーグル作ってるんすよ、そのためのアプリを開発してるんすって、数年前から

        • 来年こそジャングルへ!ご案内第一弾!

          ジャングルクラブTシャツプレゼントキャンペーン!2024年3月は、メンバーからの希望の声が多い「ジャングルオフィス」という企画と、「ジャングーファミリー」という企画を実行します。 それに向けて、ちょっとしたキャンペーンとして、年内にNFTを購入いただいた方にジャングルクラブTシャツ(通常3千円で販売)をプレゼントしますので、ジャングルクラブが気になっていた方、この機会に、まずは会員になられることをお勧めします! ジャングルクラブTシャツ 申込フォーム↓ クリック ht

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        技術哲学とは何か−−人とテクノロジーの関係を捉え直すために

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        • テクノロジーの哲学
          18本
        • 原生ジャングルへの思い
          6本
        • ウェルビーイングを問い直す
          2本
        • 意識研 - 「意識」とは? AIに回答不能な究極の問を問う
          7本
        • GPT4が書いたテクノロジーエッセイシリーズ
          3本
        • Cyborg Meditation-テクノロジーへの気付き
          3本

        記事

          禅と現象学、そしてAI (GPT4テクノロジーエッセイシリーズ7)

          GPT4原文 禅と現象学:静寂の中の真実へのアクセス禅と現象学は、異なる文化と時代から生まれた思考の伝統でありながら、私たちが経験や現実とどのように関わるかという問いについての深い洞察を共有しています。このエッセイでは、禅の教えと現象学の「現象学的還元」という概念の間の相互関係を探求します。 禅は、何千年もの間、日常の経験から真実を見つけ出す方法として坐禅や瞑想を提供してきました。禅の目的は、言葉や概念、先入観を超えて「無」や「本質」にアクセスすることです。これは、直接的

          禅と現象学、そしてAI (GPT4テクノロジーエッセイシリーズ7)

          コンヴィヴィアルなテクノロジーを考える: 再帰的な学習という技術の本質とコンヴィヴィアル

          今晩の技哲ナイト!に向けて音声を吹き込んで起こしたものをアップします. コンヴィヴィアルテクノロジーとは何でしょうか?コンヴィヴィアルテクノロジーとはという問いを問いかけると,何かコンヴィヴィアルという共通した尺度があるということや,さらにはテクノロジーというものが何か一つの概念であるように,印象を受けます.けれども,コンヴィヴィアルというものも,テクノロジーというものも,何か共通で普遍的なものというわけではないわけです.例えばユクホイは何か一つのテクノロジーがあるように,

          コンヴィヴィアルなテクノロジーを考える: 再帰的な学習という技術の本質とコンヴィヴィアル

          誤ったウェルビーイングの理解とは? - WHOはウェルビーイングを定義していない (ウェルビーイングを問い直す②)

          これからの続き そもそもウェルビーイングとは何か?ウェルビーイングの語源は、イタリア語のbenessereにある。Oxford English Dictionaryによれば、イタリア語の“benessere”の翻訳として16世紀に導入されたとされる。 Benessereは、Bene(Well)+Essere(Being)である。その意味は、善き生、いわゆるgood lifeと等しいだろう。 そして、少なくとも「ウェルビーイングの哲学」では、この意味でウェルビーイングとは

          誤ったウェルビーイングの理解とは? - WHOはウェルビーイングを定義していない (ウェルビーイングを問い直す②)

          ウェルビーイングを問い直す① ウェルビーングと幸福感は関係ないでしょ

          ウェルビーイングという言葉は、厄介な言葉である。ウェルビーイングと聞いて、ああ、はいはい、となる人のウェルビーイングの理解は、だいたい間違っていると思っている。これは、四年くらいかけて徐々にウェルビーイングの本質を私なりに考えていって見えてきたことと関係する。 「ウェルビーイングの理解」が間違っている。なんだかこの発言自体が、ぜんぜんウェルビーイングじゃない感じがする。けれども、そう言いたくなる感じがする。その理由は、現代において、ウェルビーイングということばに「幸福感」と

          ウェルビーイングを問い直す① ウェルビーングと幸福感は関係ないでしょ

          デジタル「exit」は救いか?

          僕たちはこの世に生きている.現実を生きている.しかしその現実は,時に非常に窮屈で苦しい.面倒なことがたくさんあり,体に病気があったり,またお金がなく,人間関係もうまくいかければ,場合によってはこの世は生き地獄となる. そんなとき,ひとときの間でも,映画やVRやゲームの中や漫画や,はたまた小説を読んで,没頭して,そこにそこでの陶酔感や恍惚感を味わえたなら,それは救いになるだろう.間違いない.私達は現実の苦しさから逃げるための救いの道を求めている. このときに究極の救済とは何

          デジタル「exit」は救いか?

          脱「ゲシュテル」は可能か?:生産性向上というテクノロジーの宿命の果てに

          「ゲシュテル(ハイデガー用語のGestell.総駆り立て体制や集-立などと訳される)」について意識研(シーズン2−2)で取り上げられた.このシーズン2では渡邊淳司さんを迎えウェルビーイングテクノロジーを議論している.今回は私の研究テーマでもあるので前のめり気味だったが「ハイデガーがなんと言っているかとは全く関係なく議論しましょう」ということだったので,若干,私が理解しているゲシュテルとは違うゲシュテルを問題にしているのかなと話を聞いているうちによくわからなくなってしまったのは

          脱「ゲシュテル」は可能か?:生産性向上というテクノロジーの宿命の果てに

          今年最後のジャングルギャザリングの案内 テーマ「ダイナミズム」202310

          今年最後のジャングル仮暮らし 「野生のダイナミズム」を思い出せ今年最後のジャングルギャザリングが,この10月に西表島奥地で行われる.毎度のことながら,ジャングルに囲まれたあのベースキャンプで仮住まいの共同体が形成され,その暮らしが成立するだろう.そこはインフラもない奥地.手ほどきを受けながら,ツールを使いこなし,生命に感謝しいただき,仲間と日々を過ごす.そして,その暮らしを取り囲む,原生自然に暮らす「野生のダイナミズム」に気づき,それに身を任せるなかで,おのれの生命のダイナミ

          今年最後のジャングルギャザリングの案内 テーマ「ダイナミズム」202310

          テクノロジーとの共進化: 脱人間中心主義の未来へ (GPT4テクノロジーエッセイシリーズ6)

          私たちが日々利用するテクノロジーの多くは、人間のニーズを中心に考え、設計されています。しかし、この人間中心の視点が、時として地球や他の生命体の犠牲のもとに成り立っていることを、我々はしっかりと認識する必要があります。今、私たちは新たな局面、脱人間中心主義の時代の扉を叩いているのです。 自然界との調和は、人類が存続するための不可欠な要素であり、テクノロジーもまたその調和を促進する手段としての役割を果たすべきです。都市の中心部で鳥のさえずりを耳にすることは、テクノロジーが自然を補

          テクノロジーとの共進化: 脱人間中心主義の未来へ (GPT4テクノロジーエッセイシリーズ6)

          テクノロジーの社会的チャレンジ: 解決策の模索と専門家の意見(GPT4テクノロジーエッセイシリーズ5)

          (このエッセイではGPTが架空の人物をでっちあげて書いているので,その点ご注意を) 私たちが抱えるテクノロジー関連の社会的チャレンジは、複雑で多岐にわたります。今回のエッセイでは、これらの問題を克服するための提案や、各分野のエキスパートの意見をもとに、具体的な解決策を探ることを目的とします。 1. ワークスタイルの変革について 提案: リモートワークとオフィスワークのハイブリッドモデルを採用し、柔軟な労働スタイルを推進する。 専門家の意見: 労働環境学の教授、杉原博士は

          テクノロジーの社会的チャレンジ: 解決策の模索と専門家の意見(GPT4テクノロジーエッセイシリーズ5)

          テクノロジーが紡ぐ新たな社会: 変化とチャレンジの中心で(GPT4テクノロジーエッセイシリーズ4)

          テクノロジーは、私たちの日常生活を大きく変化させるだけでなく、社会全体の構造や関係性にも影響を与えている。このエッセイでは、先端技術が生む新たな社会的現象と、それに伴うチャレンジについて考察します。 ワークスタイルの変革 リモートワークの普及やAIの導入により、労働の質や形態が変わりつつある。これにより、地域や国を超えた協働が加速し、多様な価値観や文化が交差する場が増えている。一方、仕事の自動化が進む中、雇用の不安定化や新たなスキルセットの必要性が浮上してきた。 デジタ

          テクノロジーが紡ぐ新たな社会: 変化とチャレンジの中心で(GPT4テクノロジーエッセイシリーズ4)

          テクノロジーと人間の未来: 私たちが追い求めるもの(GPT4テクノロジーエッセイシリーズ3)

          テクノロジーの進化は目覚ましい。毎日のように、新しい発見やイノベーションが私たちの生活の隅々に浸透してきている。しかし、この急速な変化の中で、私たちがテクノロジーから何を求め、そしてそれがもたらす未来についてどう考えるべきかが、ますます重要な問いとなってきた。 バイオテクノロジーと人間の延長 近年、バイオテクノロジーとAIの組み合わせが注目されている。生命の根幹に関わる遺伝子編集技術や、人間の身体機能を超越した拡張技術は、私たちの「人間らしさ」そのものを問い直す。私たちは

          テクノロジーと人間の未来: 私たちが追い求めるもの(GPT4テクノロジーエッセイシリーズ3)

          テクノロジーと人間の関係性: AIの鏡に映る私たちの姿(GPT4テクノロジーエッセイシリーズ2)

          我々は、テクノロジーという名の鏡の前に立っている。AIとその派生技術が私たちに示してくれるのは、ただの計算の結果や便利なツールだけではない。それは我々の欲望、価値観、そして人間としての存在そのものを映し出す反射の力がある。 AIの進化と人間の心 AIの発展は、数学的なアルゴリズムやデータの解析から始まった。だが、現代のAIは、感情や人間的な判断を模倣するようになった。例えば、感情認識技術や人工クリエイティビティなど、これらの領域は私たちの「心」の理解を求めている。AIが感

          テクノロジーと人間の関係性: AIの鏡に映る私たちの姿(GPT4テクノロジーエッセイシリーズ2)