2「君と友になる為には7つの条件が重なった時だけ 〜奇跡編〜」④
「ウソでしょ⁉︎」ってなった。
楽しく話しながら一緒に帰ったけど、
私は途中で『電車』と言う言葉に敏感になり、急にドキッとした時があった。
今日、家を出かける前は各駅停車で帰ると思っていたし、急行では駅と駅との間が長く、10分前後出られない時もある。
もし、見えない不安や恐怖に襲われてしまったらと思うと、急にドキドキした。
けれど、君と帰るのが楽しくて。久しぶりに急行に乗れたんだ。
ありがとう。
私は朝家を出る前から、帰りの電車も不安に思っていたから。
本当に怖さとは無縁になっていて、嘘のような時間だった。
「何かの縁だね」と、お互いの連絡先を交換した。
1日、予定通りに過ごせる事が本当に幸せで、ただ1日を無事に過ごせた事が、とても嬉しかった。