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2「君と友になる為には7つの条件が重なった時だけ 〜奇跡編〜」⑥

月日が経ち、新しい命が君のお腹に宿った時、旦那さんよりも私の方が先に知ったね。

あと、お互いタイミングは違えど引っ越しがあった。ここでもそう。

距離が近くなるなんて思わなかったよ。

電車に乗って、家に遊びに行っていた。
君がお腹を痛めて産んだ子と遊ばせてもらって、私は幸せだった。

今は徒歩で行ける距離。

やっぱり奇跡だ…。

こうして振り返ると、私は君が大切で。
大好きな心友なんだ。
1人の人間として、こんなに尊敬する人はいない。
出会えない人生はどうしても考えたくない。

孤独と戦っていると思っていた私は、自分で自分の事がどんどん好きになっていったのだから。

健康である事は素晴らしい。
誰だって「健康第一」「健康だけが取り柄」なんて言葉にしたり、聞いた事もあるだろう。

私の場合、不健康でなければ君に辿り着く事はできなかった。
不安で怯えていた時間は無駄じゃない、嫌な事ばかりでは無かったと、1番教えてくれ、
今でも教え続けてくれているのが…君なんだ。


狭い世界で必死に生きていたから。

雨の日は雨音に責められているように聞こえ、両手で耳を塞ぎ、布団から出られなかった。
密閉空間が怖くて、ついには眠れなくなっていた。
睡眠薬が処方された。
真冬なのに一人が怖くて毎日ドアを開けて寝ていた。 

これからずっと変わらない人生なのかなって。

そう思うと辛くて、そんな事を考えてしまう自分が嫌で、無理矢理にでも元気な姿を見せたくて。

何か一歩でも踏み出さなければと…。
それが、イベントへ応募する事だった。

あんなに毎日が怖くて、親が出かける時には一緒に車に乗るか、留守番をするか…。
その頃の私にはどっちも出来なくて…。

いつも母が家に残り、父だけで買い物に行ってもらっていた。

でも、分かってる。

『今のまま生きていくのは苦しすぎる』って。リスクを背負ってでも、何か行動を起こさなきゃ何も変われない。
自分が楽しいと思える事が欲しかった。

当時、『生きる』と言う世界から追いやられているような症状に襲われていた私は、
どうしても君と出会わなければいけなかった。

出会えていなかったら、一体いつまで閉じこもっていたのだろう。

でも君は、何も思っていないんだよね…。

助けたつもりも無い、調子悪い時は休めばいい。
お互い会える時に遊べばいい。
なんて温かいんだろう。

本当に、本当に、奇跡だね。

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