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ジョアってますか?

ここのnote、基本お笑いの話をしてましたが今日は演劇の話!というか日記!

【ハイパーネタバレと自分語り含む】

おぶちゃ7周年記念公演「Joie!」見てきました。

おぶちゃで…というか大部作演作品でこんなに泣いたことないってくらい泣いた。
自分の人生の話も混ざってしまうけど、今日の私はこんな感じだったという記録を残しておこうと思います。
忘れちゃダメだからね。


2017年6月30日、エビスSTARバーという小さいバーで始まったおぶちゃが、まさか芸術劇場まで来るとは…感慨深い…というのが最初の感想でした。
ただのファンだけど、私は芸劇の観劇も初だったから本当に連れてきてもらったなと感じた。


2020年版の「Joie!」を上映会で見ていたから、いくら脚本を一から書くとしてもそんなに変わらんだろう…と思ってたら全然別物だった。
びっくりした。
全然違うじゃん!過去とかの話が入るくらいかと思ってましたけど!?
(あえて直前の配信とか聞かないようにしてたからなおさらびっくりした)
コメディ色が大分薄れていたような感じもある
(前はカメラの使い方とかすごかったからかも)

今回、主人公の小次郎は進行した胃がんになり、それを周囲に告げずに亡き父母から引き継いだ店を閉める決断をするという話だった。
自分の人生と照らし合わせてしまったこともあり、かなり泣いた。
言い方が悪いけど、舞台って人が死にがちで、それをよく自分の境遇と重ねて泣いたり悲しくなることも多くて…それってよく無いことなんじゃないかなって感じてました。
だってそれって舞台の内容に泣くんじゃなくて、自分が可哀想で泣いてるんじゃ無い?って思ってたので。
今回、観劇人生で一番だろうなってくらい悲しくて泣いたんですけど、でもそれは役者さんの熱演が客に訴えかけるものがあり、その熱が自分の中で忘れていた感情を呼び起こして泣くんだなって、今回の「Joie!」で初めて考え直しました。
それくらい主演お二方がすごかった、パーティーのシーンであゆみが最後、小次郎に縋るようにいうセリフで声を出してしまうかと思った。


※ここからかなり自分語り
2020年1月、自分の父が癌で亡くなり、同月に開催されたおぶちゃ新年会にキャンセルの連絡をした。おぶちゃに行けなかったのこのときが初めてだったかも。キャンセル連絡したら空席に誰か座ってくれるかもしれないからメールしなきゃなって思ってた気がする。
それからコロナ禍でどんどん舞台がなくなり、おぶちゃも現地でなにか開催する…みたいなことがなかった記憶がある。
その年の12月かなり客数を抑えた(各回10名)「Joie!」があったが、チケット確保できず、私が2020年の「Joie!」を見れたのは翌年6月に開催された上映会だった。
主催のおぶきょさんはファンにも優しく、上映会で久々に顔を出した私にも声をかけてくれて、家族を亡くした後、理由は忘れたがその時期特に不安定だった私は、友達とか同僚とかじゃ無いけど、言葉をかけてくれる人がいるんだってすごく嬉しかったのを覚えてます。
このとき改めて、今後もおぶちゃを応援(ささやかだが…)したいなぁと思った。

小次郎が、親が亡くなったあと大変だったからそれを妹にさせたく無い気持ち、すごくわかる。
私は母と父をそれぞれ癌で亡くしていて、とくに父のときは私が入院、介護、亡くなった後の手続き、ほとんど全部やらないといけなくて、本当に大変だった。
私は父が死んだ後も生きて行くのに、この人はいなくなっちゃうんだって、死に向かって2人で歩いているんだと、本当にしんどかった。
フルタイムで働いて、往復2時間かけて病院に行って、家のことで仕事が満足にできなくて怒られて…本当に消えちゃいたかった。
自分が病気になったとき、それを誰にもやらせたく無い、あんなしんどい思いしてほしく無い。
家族って素敵、より家族って大変、が勝ってしまっている状態だから、小次郎にめちゃくちゃ感情移入してしまった。
当時の感情がバーーーーっと思い出された。
(その当時の私を知る友人が、今日初のおぶちゃ観劇だったけど、私のこと心配になったというくらいには自分のことと重なるシーンが多かった)
あゆみがお兄ちゃんの周りには仲間がいるって言ったときも、介護期間支えてくれた周囲の人とか、声をかけてくれたおぶきょさんのことを思い出した。

親が亡くなってしまったとき、支えてくれたのも周囲の人や色んなエンタメ。
最近舞台界隈は色んなことがあり気が滅入っていたけど、今日の観劇体験を忘れずにこれからも劇場に足を運びたいと思える、そんな日でした。

友人と劇場出て数時間、口数少なく放心していた。
こんな体験も初めてだった。
(おぶちゃ3回目、おぶちゃ初の友人2人ともいい舞台だったと言ってくれて嬉しかった)






私の父もステージ4で弟の結婚式に参列していたなぁと思い出した。
すごく嬉しそうだった、小次郎も嬉しかっただろうな。
私も母の遺影持ってたなぁ〜

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