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ロチェルソを語る


今回は別な記事の補足を書かせて頂く.

もともと書いていた記事がえらく長いものになってしまったので, 一部別な記事として投稿する.

今回のテーマはスパーズの補強候補として1ヶ月以上名前が上がっているジョバニ・ロチェルソである.

私はもともと彼をこの夏補強したい選手の筆頭として考えていたが, 彼について詳しく見てきた人はあまりいないと思ったので, 僭越ながら少し語りたいと思う.


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出会い

ロチェルソに注目し始めたのは昨年のロシアW杯からだ.
研究室の同期と優勝する国を予想していたが, 私はアルゼンチンとイングランドを応援していた.

登録メンバーは全員リサーチし, そこでロチェルソを気にかけるようになった.
しかしW杯で彼の出番はなかった.
(アルゼンチンに関しては期待通りの結果とならなかったが, ラボの同期はドイツに賭けていたので, ソニーが決めたゴールはそれはとても快感であった.)

それから1ヶ月経ちDAZNを堪能し始めた私は, リーガではベティスの試合を観ていた.
ただ乾貴士を観たかっただけである.

9月になって, PSGからロチェルソがローン移籍をしてきた.
アルゼンチン代表で気にかけていたこともあり, 彼の加入は率直に面白いなと感じた.

最初の1ヶ月ほどは出番が多くなく, 中盤4枚の1角として使われることが多かった.

しかし, 乾貴士の不調とともに3-4-1-2, 3-4-2-1の2列目で起用される機会が増えると即座に結果を残した.

皮肉なことにロチェルソの台頭で乾の出番は減ってしまったのだが, 決定力に問題のある前線にアクセントをつける彼の働きはとても魅力的であった.

そしていつしか私は, 彼とケインが組んだら面白いことになりそうと夢想するようになった.

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補強候補としてのロチェルソ


現在, ロチェルソはスパーズの重要なターゲットとなっている.

多くのメディアで彼はエリクセンの代役として取り上げられているが, 私はそれ以外の側面もあるように考えている.
(最もエリクセンの代役を完全にこなせる選手などいないのだが...)

私が期待しているのはアリに近い役割も彼はこなせるということだ.
ベティスでの彼を観ていて強く感じたのはボックス内での創造性である.

恐ろしいほど冷静なフィードやトラップ, ターンで, 決定機を演出する.

またポジショニングセンスも高く, 12節バルサ戦などでは中盤3枚の背後にあるスペースを上手く使い, カウンターの起点となっていた.

勿論中盤の低い位置から展開や中盤と前線の繋ぎなど, エリクセンが担っていた役割もできる.


上述のように, エリクセンの完全な代役とはなり得ないが, こなせるタスクが多くポチェッティーノの要望に応えることができる選手だと考える.


余談だが, コパアメリカでアルゼンチン代表のロチェルソを観ていたサポーターは多いと思う.
しかし彼の万能さ故に, アルゼンチン代表で与えられた役割は運動量と守備の負担が大きいものだった.
それこそエンドンベレに任せたいような役割を与えられたのだから, 何でもできるエリクセンでさえも良さを発揮するのは難しいだろう.
なので, ロチェルソの良さが見られなかったのは残念だったが悲観することはないと思っている.


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現在のロチェルソとスパーズの移籍市場について

5月の末に突然BBCが報じたロチェルソへのオファー.



一旦断られてしまい, その後はコパアメリカに行ったこともあって, エンドンベレの交渉を先に進めるようになった.

エンドンベレを先日獲得し, コパアメリカも今週末には終わるため, 再びロチェルソ獲得に向けた動きが起こりそうである.

現に昨日(7/3) スカイやスペインメディアが交渉の動きについて報じていた.


今後の動きについてはエリクセンの去就や他クラブの動きなどが絡むため単純に考察することはできない.
資金的に余裕があるならすぐに動くかもしれないし, 値下げを狙うなら時間がかかるかもしれない.

資金面などの考察は後ほど投稿する記事と照らし合わせてご覧頂きたい.

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他クラブの動きについて


現状ほとんどない.


・スペイン2強は必要ならエリクセンを狙うだろう.
・アトレティコはジョアン・フェリックスを獲得し動きもなさそう.
・気になるのはシティ. ダビド・シルバが来年の退団を示唆しその後釜を探すかもしれない. しかし噂は全くない.


下の図はシティの獲得の噂として上がっている選手である.

このようにマグワイアやカンセロなど値が張る選手に近づいていることや, AMFとしてイスコが1人候補に上がっていることからも, ロチェルソに対する現状の動きはないと見ていいだろう.

他のクラブも気にする必要があるが, あとはユナイテッドくらいだろうか?

何れにせよ動きはほとんど見てとれない.

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まとめ

今回は別な記事の補足として書いたため内容が薄いが, 結論として私が伝えたいのはロチェルソはいい選手だということだ.

ベティス が移籍金を高くしたいのは純粋な利益が欲しいためであり気持ちはわかる. しかし結果として高額な移籍金となってしまった場合, サポーターの期待値は上がってしまうだろうし, 見合った活躍ができなければ批判されるだろう. 移籍金には選手の能力以外の面が大きく関わることもあり, 何とも言えない気分になる.

何度もエリクセンの完全な代役にはなれないと強調したが, 別な面でロチェルソには期待してみたいものだ.

書いていなかったが, ロチェルソはほとんど左足しか使えない(たまに右足で絶妙なフィードを見せることはあるが).

しかし, 彼の場合それはマイナスではなくて, 言い換えれば左足で何でもできるということだ.

左足のマジシャンは魅力的だが, 私はそんなロチェルソに惚れ込んでいるのかもしれない.


追記 この夏ロチェルソを獲得できなかったら, 恐らく本記事は闇へと葬り去られるだろう.



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