[エッセイ] バカみたいに文章が書けない

最近ね、バカみたいに文章が書けなくなっている。

やりがいのある仕事はしているし、よく眠れている。美味しいご飯は食べているし、それなりに好きな女の子とセックスだってしている。

だけど文章だけが書けない。ほんとバカみたいに。

文章が書けなくてずっと書いていないとき、人はそれをスランプと言い、その窮状から抜け出すためにリハビリをするよね。

それってなんだか、まるで文章を書くことがどんな人にでもできること、例えば排泄や呼吸なんかのように捉えられているんだな、と思う。

だから文章を書けないというただそれだけのことで、まるで病気のような扱いになる。

けれども、そういうときにふと顔を上げて、例えば目的地へ向かう途中に突然雑踏に耳を澄ますように、周りを眺めてみる。

すると、文章なんて書いて生きていない人たちがたくさんいる。

彼らは死んでいるかというとそんなことはない。

喋ったり、走ったりして、生きている。

そして、喋れなくなっても、走れなくなっても、病気なわけではない。

僕も今、バカみたいに文章が書けないけど、そんなバカみたいな僕だって病気ではないんだ。

僕はスランプでもないし、リハビリをする必要もない。

ただの、文章を書かない人間だ。


でも今日みたいに、突然ふとペンをとって、あるいはnoteを開いて、書くなんてこともある。

それだけのこと。

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ナナシロ

ナナのエッセイ

ナナシロのエッセイをまとめているよ。
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