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大満足の退職。これからへの希望と不安を抱えて。

2023年8月、大学を出て新卒から4年と少し働いた病院を退職した。

もともとこの病院は3年で辞めて、そのあと精神科で2年働いてからは大学院へ行ってリエゾンを取ろうと思っていた。

でも3年目に入ってすぐ「本当にこのまま辞めていいの?」という不安がよぎった。
精神科に行こうと思っていたけれど、正直今の仕事が十分にできているとは思えなかった。
リエゾンは取りたかったが、取ったところで、果たして私が働きたい働き方ができるのかもわからなかった。

でも、計画下通りにこの先を進めないのは、世界から遅れを取るようで嫌だった。

今まで辛い時期もあったが、自分が計画したとおりに人生を歩んできたと思う。

この時の私は、以前の私が定めた道を進むことでしか自己実現ができないと思っていたのである。
「計画通りに人生を進めること」に囚われていた。
でも、不安だらけだった。

色んな人に相談してみたら、ある人に
「あと1年くらい多く働いてみたところで、後からでもやりたいことはいくらでもできるのよ」
という言葉をもらった。

その言葉を自分に言い聞かせて、もう1年働いてみることにした2021年の夏ごろ。

2022年になってからは当時付き合っていた彼氏と同棲を解消するなど、プライベートでも大きな変化が起こった。

正直、心身ともに疲弊した。
でも、2022年度を迎えてからは、生活も意識も全てが変わっていった。

何をそんなに悩んでいたんだろうと思うほどに仕事が楽しく、自分自身が仕事のどの部分に楽しさや喜びを感じるのかがどんどん明確になった。

明確になればなるほど、今までのように「計画通りに人生を進めること」に拘らなくてもいいかもしれないと思えてきた。
楽しいと思えること、自分が幸せを感じる瞬間が何なのか、どういう生き方をしたいのかがわかれば、その都度方向転換するのもいいのかもしれないと思えた。

今までの計画を捻じ曲げてみることにした。

そう思えてからの時間の流れはあっという間で、全てに意味を見出しながら生活ができた気がする。

看護師になって、この病院を選んで、この部署に配属されて働いた意味が、自分のなかで見つかった。
ここで働けて良かったと胸を張って言えること、そして自分の魂が震える瞬間が何なのかがわかったことが何よりも嬉しい。

全く後悔のない、大満足の退職になったと思う。

4年ちょっと、看護師としてはまだまだ未熟で、できないことのほうが多いのだろう。
そして、今後の生活への希望も、不安も両方ある。
でも、それでもいい。
今まで自分の選択をその都度正解に変えてきたように、これからだってそうできると思えたから。

これからは今まで以上に、自分がしたいように、好きな人たちと好きな時間を共有できる生き方をしていきたい。

4年と少し、特にここ1年と少しはあまりにも忙しない時間を過ごしていたので、ここらで少しお暇を挟むことにする。

8月以降は、少しばかり自分のための時間と、そして母と愛犬との時間を過ごすことにします。

もちろん、いつだって次のステップへの準備は忘れずに。




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