ギターというもの

 中学生の頃。たしか2年生。友達の家に遊びに行った時に、その友達がギターを見せてくれた。フォークギターってやつ。

 当時僕は音楽なんぞ全く興味が無く、絵を描く事の方が圧倒的に好きだった。通知表もそれを裏付けていて、美術はさておき対する音楽は2。しかも10段階の。
 元々のめり込む方ではあったが、興味が無い事は一切スルーを決め込むタチの悪い性格のガキだった。

 そんなのを相手にギターを弾いてくれた友人。しかし楽器を弾いている人を間近で見ると、なんだか物の見え方も変わってくるもので、その後少しいじらせてもらった。

 これが僕のギターを始めたきっかけです。人生なんてこんな事で変わってしまうんですね。その友達の事は今でも忘れません。

 これからギターを始めようとしてる方も、きっと何かしらきっかけがあったと思うんですが、それが良い思い出になるといいなと思います。


 さて、この話しを読んでくださってる方は少なくともギターに興味がある方だという前提で進めます。もうギターを所有してるか、まだこれからか。
いずれにせよやってみたい音楽はあるんだと思います。

 大事なのは、始めたからには続ける事なんですが、結構早い段階で挫折する人も多いです。これの理由はおそらく、僕の個人的な見解ですけど、"練習する所を間違えてるから" じゃないかと。

 今どきの練習方法を詳しく知ってる訳ではないから何だけど、よく本屋に教則本売ってますが、それだけやってたらやっぱりつまんないと思うんです。
あれはわからない時に見るもので、練習するならそれはもう一番好きな曲でしょう。好きなアーティストがいたら迷わずその曲をやるべき。

 もちろん難しくて弾けない事もあります。てかその方が多いし当たり前です。でも弾きたいと思う事が大事なので、その曲を弾く為にじゃあも少し簡単なのないかとか、いろいろやってみたりするもんです。

 ちょっと脱線しますが、ピアノのレッスンて先生次第だと思うけど、大抵教わる順序があって遠回りのようで実は後からやり直す事の無いように大事な所を指導してくれます。
 でもあれは子供の時から教わる事で成り立つというか、大人にはあまり向いてないやり方じゃないかな。つまんないもん。

 ギターは正にそんな感じ。マジメにやっちゃダメというか、弾き方なんてそんなにキチンとしてなくても大丈夫。そのうち弾きたい曲が増えていって難易度も上がっていくけど、楽しければ1日中練習しちゃいます。如何に楽して上手くなるか?とか考えられたらもう十分上手いです。

 部屋の片隅にあるギターをヒョイと抱えてフフンとか出来る手軽さ。これがギターの魅力だと思います。
 なので、あまり構えないで楽に楽しめるやり方でトライしてくれれば、ギターは良き相棒になってくれます。
 もしこれからギターを購入するなら、ポイントはカッコイイやつ、かわいいヤツ、キレイでも尊いでもなんでもいいので、愛着の持てるツラをしてるのがいいです。弾ける友達に選んでもらうとか絶対無し。ソレ友達が欲しいギターです。
 抱えてるだけでニヤニヤ出来るギター。それが一番いいギターです。

 ただ、予算とかあるかもしれないけど、安すぎるのは避けた方がいいかな。変な話し、上達遅くなるから。

 次回はそんな所を掘り下げてみようかな。

 

 
 


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