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老いと戦場

いやー。。年齢には勝てませんわ。って出来事が、誰にでもあるとは思いますが、わたしにも、来てますね。

先日から自分の作った図案を編んでいるのですが、さっき気づきました。
模様のサイクル、間違えとるやないか!

だから最初、全く編めなかったんだ。。
中心に図を対象に置いて、間に別の模様を置こうとしたのですが、
何度も数を間違えて、結局模様を完成させるのに2週間。
そして、何故間違えていたのか、1模様が終わりそうになった今、わかったのです。。
2個目の模様を書く時、端の模様が1目ずれていたのです。
合計の目が、6目+2目+6目+3目=17目。
模様にする場合、17×模様の数(円にするので、足し目はいらない)にしないといけないのですが、38目にしちゃっていたのです。
当然、編みながらずれていくため、次の段であれ?となるのですが、ならなかった。

ならなかった。。。これが、老いか。
数字が得意だったので、てっきり出来ているままなのかと思っていましたが、計算出来なくなるとは。
だから、認知症セルフチェックで、簡単な計算していくんだね。。

そもそも、図案自体が間違っていた。
普通は、編めばあれ?となるため、1周すればわかるのです。
でも、今回は、15段も編んでから気づいた、ということで。。

さすがに、15段ほどく時間の余裕がない。提出期限まで間に合わん。
なので、作品を見た方に「あーこれが、アレか」と思っていただければ笑

あれは2001年。作品も評価され、何度か賞をもらい調子に乗ってました。まさかの22年後、こんな日が来るとは。。。

編み物の学校に通っていたのです。家族が猛反対、友達にも縁を切られましたが、、わたしにしてみれば、何故10代のわたしが望んでいた道を、邪魔をするんだろうみんな。と思っておりました。

才能が足りないだろう、とか向いてないだろうとは、よく言われましたが。
でも向いてない、というのは、嫉妬心が少し混じってる。
才能を開花させるには、どんなジャンルでも何万分の1にならないといけない。もう何度も、やってきているのに。

その当時は、絵で仕事が出来なくなって、じゃあ手仕事を、と思っていたのですが、ようは当時は、わたしの仕事全てが、社会上から拒否されていた。わたしの存在など、誰もいらね、って状況だったのです。
そうなっても、何かで生きていかないと。
2017年頃にも、似たような状態になっていて、光を示していたのが手仕事だけでした。
同じように、闇の中から光を求めて、2度目。
ようやく軌道に乗りそうですが、否定されてしまうって、ほんときつい。

結局、心も体もそうとうボロボロになっているんだなあ。。
最初の闇の時は40手前だった。
当時、ボロボロになった理由が、今頃になってわかったけど、同じようにやり直せるわけじゃない。

いま、リアルに自由を奪われても、戦っている人たちがたくさんいる。
戦いながら、「なぜ自分だけ、、」「この戦いに意味はあるのか」など、自問していましたが、歴史を紐解けば、こんな戦いをしている人は、よくいる。

自分だけじゃない。
いくつになっても、戦場に放り出される。
ならば、次の戦いの際には、もっと知恵を使おうじゃないか。

戦っている人には、手を差しのべよう。
わかりあえていないわけじゃない。どこかで必ず、つながっている。
ほどけた糸は、よりなおしたり、結べばいい。
届けるためには、祈ろう。
別のやり方が、用意されている時もあるし、整理し直すという方法もある。

いまやっていることは、数世紀前に編み出された方法。同じ方法を守っても、全く新しい方法を考えてもいい。
しかし、例えば戦場にいる時は、戦士の立場なら逃げるわけにはいかない。
価値観の違い、なんて当たり前。
わたしがいまやっていることを放り出してしまったら、失うものが大きすぎる。ここで年取ったからと言い訳したところで、作品が出来なかったら、笑い話にすらならない。。

というわけで、作品には人生が重くのしかかっているのですよ。
わたしの人生を安く買おうとしている方が実際いたりしますが、ほんとうにつらい。でも、いらないとか嫌いとかいう戦場をくぐり抜けて、今があるのですー

40年分の重み、たったワンコインで出そうとしましたが、
わたしには出来ませんでした。。

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